나의 바도 (ページ32)

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衣装を着てるうちにイェウォンやチソンとも写真を撮りつつ、帰りの準備をしていた。

イェウォンは同じ曲で仲良くなった子と写真を撮りに行き、チソンは着替えてくるねと更衣室に戻ってしまった。

私も着替えたかったけど女子更衣室があいにく狭い上にサー員に女子が多いせいでなかなか着替えられなくて。

ステージに立ちながら写真や動画を撮る同期や先輩たちを眺めながら、観客席に1人座っていた。

ステージの上で写真を撮る人の中に、ヘチャンさんもいて。PADOの衣装を着たままで女子や男子に囲まれて写真を撮っていた。女子と並んでもスタイルの良さは抜群で。イェウォンが戻ってきたらイェウォンと一緒に更衣室に着替えに行こう、なんて思いながら下を向いてスマホをいじってた。

急に隣の席に誰かが座ってきて。
びっくりして顔を上げると、

HC「よ、おつかれ」

今一番顔を合わせてはいけない人だった。

さっきまで、ステージの上でみんなと写真を撮っていたはずなのに気づいたら隣の席に座ってる。

「あ、お疲れ様です…」

最大限の笑顔をどうにか引き出すけど誰がどう見ても顔は引き攣ってるに違いない。

そんな私の顔なんか気にしてないかのように、ヘチャンさんはグッと距離を縮めてきて。

HC「HITのAちゃん、めっちゃかっこよくてびっくりしたんだけど、笑」

なんて至近距離で話す。
こっちからしたらあなたのPADOの方がカッコ良過ぎておかしくなりそうでしたけど。

「全然そんなことないです…でも、ありがとうございます。もっと上手く踊れるようにこれからも頑張ります。」

HC「あとさ、PADOの時なんであんな後ろにいたの？上手側でやるよ〜って伝えたのに」

ふてくされたように唇を尖らせながら言うヘチャンさん。私だって前で見れるなら前で見てたよ…

「出番が終わってから客席向かったんですけど、上手側の前の席もうすでにたくさん埋まってて…座れるところなかったので後ろの方座っちゃいました。」

別に私がどこから見ようが関係ないはずなのに。

HC「そっか、まあでも俺はAちゃんがどこにいても見つけるけどね」

そう言いながらヘチャンさんは私の頭にポン、っと手を乗せて更衣室の方へ歩いて行ってしまった。

好きでもない女の子にこんなことしてるヘチャンさんをわかっていながら、ヘチャンさんという人に嫌でも惚れてしまう私がいて。

私は頭を抱えながら赤くなった顔を隠すためにも、帰る準備をするためにも更衣室へ向かった。