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それからどのくらい長い時間2人でこうしていたのだろう。ヘチャンさんの温もりに甘えていると、
ガチャ
js「A…！だいじょ…」
焦った顔をしたチソンが扉を勢いよく開けて中に入ってきた。
けど、私たちを見て言葉を失う。
「あ、チソンア…」
私は思わずヘチャンさんの背中に回していた腕を離して、離れようとする。のに、背中に回っているヘチャンさんの腕は離れないどころか力が強くなる。
js「…お取り込み中だったね、ごめん」
気まずそうな顔をしながら少し顔を赤くしたチソンがそのままそそくさと扉を開けて出ていく。
扉が閉まったと同時に、
「ちょっと、ヘチャンさん！何してるんですか…」
ヘチャンさんの腕の力が緩くなったので、その隙に離れる。
HC「ごめん、俺Aちゃんのことになると余裕ないし、カッコ悪い」
言っている意味がわからなかった。
いつもヘチャンさんは余裕そうにしてるし、それは私の前でもそうじゃなくても同じ。むしろ焦ったり余裕がなさそうな顔をしてるヘチャンさんは見たことがない。し、認めるのは少し悔しいけどいつでもかっこいい。
「…よくわかんないけど、ヘチャンさんはいつもしっかりしてるし、頼りになる先輩です。」
それだけ伝えて、早く誤解を解かないとと思い、扉を開けて元の練習部屋に戻った。
「チソンア、さっきのはね、ちがくて…」
js「ふ、笑 別に僕は何も言ってないし、Aが幸せならそれで良いと思うよ。」
なんか特大勘違いをしてる気もするけど、これ以上必死に弁解しても逆に怪しいし、もうこのことはこれでいっか…
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作者名：yui | 作成日時：2023年9月23日 1時
