나의 바도 (ページ12)

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少しずつ話しながら私の方に近寄ってくる、距離が近くならないように少しずつ私も後ろに下がる。けど、壁が背中に当たってしまって。

「ダンスだけです…！」

いつのまにか壁に追いやられて距離があまりにも近かったので俯きながらそう答える。すると、

HC「もっといろんなとこ見てた気がするけどなー？」

そう言いながら、私の顎を軽く掴んでいわゆる顎クイをしながら、片方の手を壁についた。いわゆる壁ドン。

近い。近すぎる。しかも壁ドンと顎クイをされてるし、顎クイをされてるせいで無理矢理でもヘチャンさんと目を合わさざるをえない。このままだとキスされちゃいそうなくらい近くて。

「ち、近いです…！離れて、ください…私が悪かったので…」

視線を感じるけどなんとか目を逸らしながらそう答える。

HC「別に謝ってほしいわけじゃないんだけど、」

もう近すぎて頭が回らないからこれ以上は勘弁してほしい。絶対に顔は真っ赤だし、酷い顔をしてるに違いない。

HC「…かわいい、笑」

私の願いが届いたのか、ヘチャンさんは私の頭をそっと撫でた後、ようやく離れてくれた。

HC「あ、俺のことはヘチャンさんじゃなくてドンヒョクって呼んで。わかった？」

「…え？」

ドンヒョクさんなら100歩譲ってまだわかるが、なぜ年下の私が呼び捨てで呼ばないとならないのか。

「いや…先輩ですよね？流石に呼び捨てはちょっと…ダメだと思います…」

HC「え〜呼んでくれないならさっきみたいなことまたしちゃおうかな〜」

もうこれ以上はやめてくれ。私の心臓がもたない。

「わ、わかりました！そしたら、えっと、せめて、ドンヒョクオッパはダメですか…？」

呼び捨てよりかはオッパをつけた方がまだマシだろう。とそう思って言ったのだけれど…

HC「…ちょっと待って。それは流石にズルすぎ。」

さっきまで余裕そうにしてたヘチャンさんが、顔を赤くしながら手で顔を隠している。

いつも余裕そうなヘチャンさんが、こんな顔をしてるのを見るのが初めてで。

HC「Aちゃん、そのドンヒョクオッパってやつ、俺と2人きりの時だけ呼んで。他のやつがいる前では呼んじゃだめ。イェウォンちゃんの前でもだめ。」

人気者でいつも人に囲まれて過ごしているヘチャンさんと2人きりになることなんて相当ないと思うけど、と思いながら、とりあえずわかりましたと返事をする。