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「うわ〜、ほんまに不気味なとこやな」
なんで壱馬さんはそんなに冷静でいられるのだろうか。
遡ること5分前、ついに私と壱馬さんの番がやってきて、ただでさえ大きな目をさらに見開いてこちらを見てくるほくちゃんの視線を背中に感じながら、私たちは屋敷の中へと足を踏み入れた。
「怖かったら手繋いでやってもええで(笑)」
「だ、大丈夫です!」
本当のことを言えばすごく怖いし、頼りたい。
だけど、ほくちゃんに絶対に触るなって言われちゃったことを思い出して、必死に1人で歩く
「本当に幽霊出たらどうする?」
「お経唱えます」
「できるん?」
「できないです…」
隣から壱馬さんの楽しそうな笑い声が聞こえてくる
この状況で笑うなんてなかなかだ
「まぁ、なんかあっても大丈夫やで」
「俺が守るから。」
その言葉に、安心とドキドキが半分半分。
今まで怖かった暗闇だけど、今だけは暗くてよかった
顔が赤くなってるの、見えないから
その時、奥でガタン、と音がした
「っ…」
「なんやろ、」
本当にそろそろ限界だ、ほくちゃん、ごめんなさい
「あの…服の裾でいいので、掴んでもいいですか?」
「別にええよ」
キュッと壱馬さんのTシャツの裾を掴むと、さっきよりも距離が近くなったせいか壱馬さんの甘くて大人な香りが鼻を掠める
少し歩みを進める私たち
そんな時、雷が鳴った
思わず、立ち止まってしまう
「マジか…もう少しで出れると思うんやけど…」
足元が見えないことと、この不気味な状況
そろそろ限界だった
そんな時、ふと左手に温もりを感じた
「俺がいるから、大丈夫やで」
ごめんなさい、ほくちゃん
約束、守れなかった
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ねこ(プロフ) - kahonさん» ありがとうございます!現実設定ではないですが、全員ダンス仲間です!説明足りてなくてごめんなさい、、、ゆっくり更新になると思いますが楽しんでいってください!! (2019年8月4日 9時) (レス) id: b274df5a0a (このIDを非表示/違反報告)
kahon - とても面白くて、一気に読んじゃいました(笑)。あと、疑問に思ったことがあるんですけど、この作品に出てくるLDHメンバーって、リアル設定なんですか?よければ、教えてほしいです!これからも楽しみにしてます。頑張って下さい^^ (2019年7月20日 20時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ | 作成日時:2019年7月19日 6時