141話 ページ3
私の領域では、全ての事象を制御する事が出来る。
たとえ、宿儺の結界術が雑であっても、宿儺が望めば完璧な処置が行える。
「あれは無理だっただろう」
『そうなんだよね…』
正確には、領域を展開し術式を付与する事は出来た。
しかし、どうしても、宿儺の意思に反応しなかったのだ。
恐らく、術式による深層心理への干渉を宿儺自身が無意識の内に拒んだのだろう。
この様子を見るに、宿儺には精神操作の術は効かなさそうだ。
「逆に、他人の術式を使える君達の方が規格外なんだけれどね」
『まあ、術式は魂に刻まれる物ですしね』
魂に刻まれた術式はいわば導線。
電気回路で導線通りに電流が流れていく様に。
回路の組み方、つまり術式が変われば電流も呪力も流れ方が変わっていく。
結果的に、同じ呪力でも異なる作用が生まれる。
自分の術式について、全容を知っていない限りは、絶対にその他の術式を扱う事など出来ないのだ。
だからこそ、他者の術式を模倣し、自ら術式を編み出す事が出来る私達は、極めて異端な存在となる。
「ふむ…。なら、やはり私の真似をすれば良いんじゃないかい？」
『天元様、実験体になりますか？事故時の保証は万全ですよ』
たとえミスがあったとしても、左眼と術式で如何様にもフォロー出来る。
「そこまで信用ならないか？」
『信用はしてるけど、もしもの為の備えは必要だからね』
「うーん。…まあ、何かあればAがどうにかしてくれるだろうしね。それなら良いよ」
『なら、決まりですね』
天元様が、ベッドに横になる。
「それじゃ、頼むよ。良いかい？宿儺。思い通りに出来なくてもAがいれば問題無いからね？くれぐれもイラついて雑に扱ったりしないでね？」
「俺は子供か」
『日頃のおこな「あ？」…任せて下さい、天元様。ちゃんと視ていますから。それでは暫くの間、お休みなさい』
「ああ、お休み」
頭部に手を翳し、脳を睡眠状態にさせる。
これで、私が記憶に呑まれている状態を再現出来ている筈だ。
目を覚まさせるには、深くに沈んでいる意識を引き上げる必要がある。
『さあ、宿儺の出番だよ』
「ああ」
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かな - reelayさん» コメ返ありがとうございます！！←遅い）続きを楽しみに待っています！！やっぱりreelayさんは神 (4月26日 16時) (
レス) @page4 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
reelay(プロフ) - つばめさん» ぜ、全部だなんてそんな恐れ多い（ありがとうございます！）過激派って実は人気なんですかね…？夢主ちゃんもそれなりに強火担のつもりなので絡んだら大変そうですね！ (4月11日 21時) (レス) id: ea44b75aca (このIDを非表示/違反報告)
reelay(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます！信者の行動がバレている…？夢主ちゃんの運を信じるしか無いですね！ (4月11日 21時) (レス) id: ea44b75aca (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - やっぱり全部が面白い 彼女や宿儺以外の皆の絡みもっと見たいです(甚爾悟傑)昔の術師と宿儺彼女のやり取りも(過激派側)見てみたいです (4月11日 20時) (レス) @page4 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
かな - 今回も素晴らしい作品をありがとうございます！！！夢主ちゃん…多分信者は…襲ってこないと思うよ←？ (4月11日 19時) (レス) id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reelay | 作成日時：2024年3月10日 13時
