10話 ページ12
サボって伊地知さんに皺寄せが行くと申し訳無いので仕方無く校庭に向かう。
授業開始5分前に着けばもう全員揃っていた。
「あっお姉ちゃん!長期任務から帰ってきてたんだ、おかえり!連絡くれたら良かったのに!」
ごめん伊地知さん、早速早退して良いかな?
『ただいま。急に任務終了になって忙しかったから連絡するの忘れてたな、悪い』
「そっか!任務は大丈夫だった?」
凄いウザい。
今まで私が任務に行ってても、私には関係ありませんって顔してたじゃねえか。
『大丈夫だったが移動が疲れたな。任務時間より移動時間の方が長かったんじゃないか?』
なるべく当たり障りのないように会話を続ける。
そろそろ本題に入るべきだろうな。
先に私が話を振るべきか。
『ところで初めましての人が居るみたいだが、同級生か?』
「そうだよ!ほんの一週間ぐらい前に、一年生全員が集まったんだ!」
『そうか、初めまして。神代琴歌、二級術師です。術式は炎を操るもので、左目は元々見えないので眼帯をしています』
「みんな!私の双子のお姉ちゃんだよ!仲良くしてくれると嬉しいな!」
いや別に仲良くしてもらう必要無いんだが。
それよりそこの二人の紹介をしてくれ。
「二人を紹介するね!こっちの子が釘崎野薔薇ちゃん!岩手出身で、芻霊呪法の使い手だよ!」
なるほど芻霊か。
能力次第ではかなり遠距離でも戦えるだろうな。
髪を取られることの無いようにしないとな。
「釘崎野薔薇よ。琴葉には悪いけど私はあんたと仲良くするつもりはないわ。はっきり言って私はあんたが嫌いよ」
『分かったよ釘崎さん。なるべく関わらないようにするよ』
意外と意思が強い女性のようだ。
正義感が強いとでもいうのかな。
呪術師である以上、その性格だと少し大変そうだけど。
「それでこっちが虎杖悠仁君!両面宿儺の指を食べて器になったんだって!」
よく呪いの指を食おうと思えたな。
どれだけ空腹だったんだか。
私ですら指は食わなかったぞ。
「俺虎杖悠仁!伏黒から色々聞いたけど、俺は自分の家族は大事にするべきだと思う。俺が知らない所で何かあったのかも知れないけどさ」
『そうか。善処するよ虎杖君』
彼は愛されて育ってきたんだろうな。
私の知らない普通を知っている。
そうこうしている内にチャイムが鳴り、授業が始まった。
先生はどこだ?
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あ - 話進まなさすぎつまらない (3月18日 18時) (レス) id: 464afcc8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ななしさん - 初コメなのに質問で申し訳ないのですが、15話で、「相手の術式を成立させないことも出来ます」とありますが、妹ちゃんの術式が成立しないようにすれば、周りの人が魅了されるのを防げたり、魅了を解除出来るのではないのですか? (2022年9月23日 19時) (レス) id: 5ca77bcde2 (このIDを非表示/違反報告)
reelay(プロフ) - ちづっきーさん» すー様は存在がもうイケメンですよね…設定は只々自分の好みをぶち込んだのですが、喜んでもらえて嬉しいです!応えられるよう、頑張りますね! (2022年8月21日 22時) (レス) @page44 id: 2f7f62128e (このIDを非表示/違反報告)
ちづっきー(プロフ) - 宿儺様がイケメンです。この話めっちゃ面白くて好きです。他の小説にはない設定最高です!!更新頑張ってください。 (2022年8月21日 21時) (レス) @page44 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
reelay(プロフ) - Mimiさん» ありがとうございます!なるべく更新し続けられるように頑張りますね!すー様本当イケメンですよね… (2022年8月21日 16時) (レス) id: afe51dd90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:reelay | 作成日時:2022年8月16日 13時