13話 ページ15
良かった。まだ戦っていたようだ。
「おっ終わったか」
余裕だな。
まあ戦闘初心者二人に遅れを取る筈が無いか。
『はい、先程』
「ならこっちに加勢しろ。というかお前がやれ」
『いえ、かなり消耗したので辞めておきます』
それより私はあんたの戦闘スタイルに興味がある。
呪力無しでどう戦うんだ？
「嘘つけ。まー良い。ちゃんと見学してろよ」
言われなくても。
「うおー！」
声を上げて向かって行く虎杖。
動きは少し荒削りに見えるが、つい最近まで一般人だったとは考えられない体捌きだな。
喧嘩で鍛えてたのか？
対して先生は流石だな。
一歩も動かずに攻撃をいなしている。
これが天与呪縛か。
話には聞いていたが、ここまで強いとは。
「そろそろ良いか。終わらせるぞ」
「うわっ！」
殴りかかった虎杖の腕を掴み、思い切り投げ飛ばした。
片手であんなに人を飛ばすのか、頭蓋骨潰せそうだな。
「きゃあ！」
速い。
一瞬であいつの元まで移動した。
かなり離れていた筈だが。
手刀で気絶させ、抱える。
まさか私と同じことをするつもりか？
「おーい、虎杖。俺が神代妹を人質にした。降参しろ」
「な！ずりーよ先生！」
「ずるい？呪いは狡猾だぞ。仲間を守りたきゃ自分をもっと鍛える事だな」
「うっす…」
意外と先生らしいことを言うんだな。
しかし私が見ている状態で私と同じ事をしたということは、こちら側もしっかりと見ていたな。
しかも自分の手の内は最小限しか明かさずに。
何とも食えない先生だ。
「虎杖、こいつを保健室に連れてけ。ついでに今日の授業はこれで終わりだ。恵にもそう伝えとけ」
「了解っす！」
授業が終了か。
なら部屋でゆっくりするか。
「あー待て、神代姉。話がある」
私の予感はよく当たるな。
あからさまに嫌そうな顔をしてやるか。
「そんな顔すんじゃねーよ。お前の妹の話だ」
『妹の話なら妹に聞いてください。私は今から昼寝という名の仕事があるんです』
「暇じゃねーか。なんか奢ってやるから付き合え」
『なら先生の持ってるとっっっても良い呪具、一つください』
「高すぎるだろーが。そこはアイスとかじゃねーのかよ」
アイス？そんな物自分で買えば良いだろ。
自分で手に入らないから人に強請るんじゃないのか。
「あー…使い古した奴で良いならやる」
『良いでしょう』
この人のことだ。
使い古したと言ってもかなり上物だろう。
自分の生命に直結するだろうからな。
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あ - 話進まなさすぎつまらない (3月18日 18時) (
レス) id: 464afcc8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ななしさん - 初コメなのに質問で申し訳ないのですが、15話で、「相手の術式を成立させないことも出来ます」とありますが、妹ちゃんの術式が成立しないようにすれば、周りの人が魅了されるのを防げたり、魅了を解除出来るのではないのですか？ (2022年9月23日 19時) (レス) id: 5ca77bcde2 (このIDを非表示/違反報告)
reelay(プロフ) - ちづっきーさん» すー様は存在がもうイケメンですよね…設定は只々自分の好みをぶち込んだのですが、喜んでもらえて嬉しいです！応えられるよう、頑張りますね！ (2022年8月21日 22時) (レス) @page44 id: 2f7f62128e (このIDを非表示/違反報告)
ちづっきー(プロフ) - 宿儺様がイケメンです。この話めっちゃ面白くて好きです。他の小説にはない設定最高です！！更新頑張ってください。 (2022年8月21日 21時) (レス) @page44 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
reelay(プロフ) - Mimiさん» ありがとうございます！なるべく更新し続けられるように頑張りますね！すー様本当イケメンですよね… (2022年8月21日 16時) (レス) id: afe51dd90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：reelay | 作成日時：2022年8月16日 13時
