日 々 、愛 し け り 。 ((黄))

chi 29 ページ29

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『顔死んでるよ』






「元からこの顔だよ」






『てか横山くんがAと仲良くなりたいって』






「…ン？？？」







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放課後、廊下の窓から外をりっちゃんと眺めながら話してると耳を疑う発言が飛んで来た







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横山くんって、あの横山くん？







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「なに急に」






『いや前から言われてはいたんだよね、でもA錦戸くんのこと好きだから』






「それを今言うのはどういうお考えで」






『一回横山くんと話してみない？の誘い』






「えーー、さすがに緊張しちゃうね」






『横山くんも緊張しいだけど話すときは話すから大丈夫』






「うーん、まあ話すぐらいなら…」






『よしきた』






「友達増やさないとだもんね」






『そうそう、友達作るっていう気持ちで』







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ってな感じで横山くんと話す機会を設けられたんですけども







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『わ、まじで与田さんや』







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対面した途端ほんのり頰が赤くなってる横山くん






え、うそでしょ？







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「よろしくね」






『こちらこそよろしく』






『横山くん顔赤いね』






『や、そりゃ緊張するやんけ』






「顔に出ちゃうタイプなんだね」






『おん、こう見えて…』






『こう見えてってなに？まさかクールだと思ってるの？』






『…ほんま好きにいじるやん』







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綺麗な手で顔の辺りを触ってる横山くんは、りっちゃんにいじられてもっと赤くなる






それが面白いのと可愛いとで、こりゃ女子人気高いわって思った







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『与田さん好きなやつおるんやって？』






「え！なんで！？」






『私が言った』






『好きなやつってどんな？』







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めっちゃ聞いてくるじゃんって思いつつも、好きな人って言われてポンッと錦戸くんの顔が浮かび上がって






…会いたいなあって思った







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