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横「めっちゃ引くやん」
「引いてないですよ」
横「まあおかげでオジサンになりました」
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大人に近づくことって確かに切なかったり昔に戻りたくなるけどさ
やっぱり嬉しいことだと思う
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だから先輩にはもっと喜んでほしい
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「年齢がどうとか言ってますけど、生まれた日をお祝い出来るって嬉しくないですか？」
横「ん？」
「こういう日があるからこそ親のありがたみを感じるって言うか、友達からお祝いされたり…」
横「んーまあなー」
「私、先輩の誕生日をお祝いしたいんです」
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人があんまりいない通りに入って、静かになったけど
変なタイミングで話し始めちゃったし
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「先輩、誕生日迎えるの嬉しくなさそうだったからお祝いするのもダメかなって思ってて」
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「でも、こうやって会えるのにお祝いしないなんて嫌だし」
「喜ばしいことです」
「私にとっても、嬉しい日なんです」
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ひゃー
なに言ってんだろ
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自然と顔が熱くなるのが分かって先輩の顔を見れずにいると
先輩は口を開く
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横「そんな風に思ってたんや」
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横「…そんなにお祝いしたいならもう一個欲しいもんあるんやけど」
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モゾモゾし始めてチラッと先輩を見れば
恥ずかしそうに鼻を掻いて下を見つめてる
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「？はい」
横「あー…えーと、なんて言うか」
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先輩は立ち止まる
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暗い夜道だけど、街灯が当たって先輩の顔がハッキリ見える
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ほんのり、赤くて
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横「俺の彼女になってくれたら…嬉しい」
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みるみる耳まで赤くなった先輩は
首を傾げた私を見て焦るように"嘘ちゃうから！"って念を押した
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…やっぱり今日って私の誕生日じゃないですよね？
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( 彼女になっていいんですか )
(( 大歓迎…めっちゃ ))
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-END-
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作者名：やな子。
| 作成日時：2017年5月9日 1時
