面倒くさくてごめんね。((Ht))

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会ったこともないやつの名前を聞くだけでイライラする俺は早く準備を終わらせて与田さんと慎太郎の元へ向かう







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『Aがジェシージェシー言うからそりゃ気になるだろ！』





「面白いからね」





『好きだよなーほんと』





「まあねー」







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ドラマみたいなタイミングだな なんて客観視して笑いそうになったほど





聞きたくない会話にも程があるだろ
そいつへの"好き"がどんな感情でも嫌なものは嫌なんだよね







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『…あれ、まだそこにいたの？』







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少し驚いてる表情の与田さん





聞かれてまずかった？俺が聞いたらダメだった？慎太郎には話せるのに？





…ダメなんだよな







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「…この時間に終わるときってそのまま帰ってるの？」





『大体古着屋に寄ったり本屋まわったり…ウロウロして帰るかな』





「だよね、今日も天気良いし家に帰るのは勿体ないもんね」





『…それは無自覚で言ってる？』





「え？」





『その言い方だといかにもこれからどこか行くみたいだなって思って、俺ら』





「…あ、ごめん！」







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そんなイライラのせいで彼女の言動に嫌味な返しをしちゃうし、しかも謝られるっていうダサさ





誤解されやすいくせに自ら誤解されにいってどうすんだよ、せっかくのチャンスを台無しにするほど俺はアホじゃない







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彼女の腕を掴んでいかにも告白なようなことを伝えれば状況が掴めていない様子だし、俺の気持ちに気づいたのか理解したのか口数が減ってく与田さん





困らせてる自覚はあったけどそんなことを気にしてる暇なんて俺にはなかった







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与田さんが俺のことをどう思ってるのか、ジェシーっていう強敵に阻まれるかもしれないこと、もうそんなことどうでも良くて俺は与田さんに対しての気持ちを伝えたかった






与田さんに好きって言ったらどんな顔をするのだろうか







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『…会いてえなー』







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…リビングのソファで与田さんとのことを思い返せば思い返すほど会いたくなる俺





会いたくて仕方がなくて口にするなんて誰が予想してたよ？





とっくのとうに秋は終わって冬真っ只中







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松村北斗今週会える?








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ダサいのは分かってる





どう足掻いても好きなんだから許してよ







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