面倒くさくてごめんね。((Ht))

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こういう空気って突拍子もなくやって来るんだと知った





松村くんの言葉を咄嗟に噛み砕くけど、答えが出る前に遮られた







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『…なんてね(笑)』






『そんな顔しないでよ、さすがにきつかったよな』







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ナシナシ！って前言撤回させられて、私の頭の中はまたぐるぐると回り出す





え…っと、今のは冗談だったってこと？もしそうだとしたら私の反応は期待外れだと思いつつ、冗談じゃない可能性もあるんじゃないかって都合のいいことを考えてしまう







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私どんな顔してたんだろう








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もしあの発言が本当だったら、もしかするかもしれない現実を私は受け止められる自信があった





でも松村くんは冗談として私にああ言った







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ちょっと酷いんじゃないかとも思ってしまったのはやっぱり私の気持ちをからかわれたと捉えてしまったから、私が松村くんのことを好きだと思っているから







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「松村くんもそういう冗談言うんだね」





『空回りしてるよな、俺…』







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お通夜状態みたいになっちゃってこっから同じ電車に乗るのも大丈夫なのか心配になるほど





松村くんの考えてることが結局分からないままお別れになるのかな、分からないけどこれを逃したら今までみたいに会えないような気がした







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でもまあ私も私でチキンなもので、どうにかして明るい話題にしないとって手に持ってるケーキについて話そうかなって






そんなとき松村くんは松村くんで静かにしてるのも気になるし…一緒に帰ろうって言ってくれたのは松村くんなのに！！！私に連絡くれたのは松村くんなのに！！！なんでこうなる！？訳が分からなくてモヤモヤする







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「まつむ…」







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真っ向に聞いた方が良い気がして松村くんの方を見るのと同時に腕を掴まれていた






松村くんの手が私の腕を、ガッシリと







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『朝与田さんに連絡したときの理由覚えてる？』





「え？あ、うん…お店で言ってたよね」





『…与田さんに会えたらいいなって思ったからだし、一緒に帰ろうって言ったのも与田さんと話したかったからで』







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なにかに怯えるように、不安そうに言葉を紡ぐ松村くんは腕を掴む力を少し強めた







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『なのに空気悪くさせるようなことしてごめん』





『全部、冗談なんかじゃない』







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