不安定なロマンス。((Js))

おまけ１ ページ46

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気になる子がいる







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慎太郎と仲が良いからって別に紹介してもらおうとかは思わなくて、むしろタイミングは自分から作りたい







俺のそんな謎の意地が季節を跨いでって、もう肌寒ぃよ







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『Aのクラス行くけど来る？』






『なにしに行くの？』






『しょっぴーに用があってさ』







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慎太郎はことあるごとに俺を誘うけどいざ目の前にしたら絶対話せねえもん






と、言いつつも与田さんとしょっぴーが仲良いって聞いてからしょっぴーを勝手にライバル視してる俺ってやばいよね？







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もー！って言いながら向こうの棟に行った慎太郎と、それを見てる樹







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『ジェシーって意外と奥手だよなあ』






『慎重なの俺は』






『慎重すぎて半袖挟んでもう長袖なんだよ』






『あっは！うまいねえ』






『どこがだよ』







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ふざけることが大好きで、教室でも校内でも普通にギャグとかしちゃうし、女子からは友達止まりだし






俺って話すとなんか違うんだって







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素のままでいたいけど、あの子には慎重にいきたいんだよね







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『ジェシー！ジャージある？』






『ん、あるよ』






『貸して！すぐ！』







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ある日の休み時間、慎太郎と樹と話してたら北斗がやって来た






机の横に掛けてた袋から取り出したジャージをポーンっと投げれば北斗はニヤニヤしながら去って行ったけど、そういやあいつら今日体育あったっけ？







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そのときは別に考えてなくて、
とにかく必要なんだなってぐらいにしか捉えてなかったから本当にびっくりしたんだよね







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「あの、」






『え？』







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次の日の昼休み、トイレから戻るとき







与田さんとその友達が俺らの教室を覗いてるのが見えたから、緊張しつつ興味本位でそのドアから入ろうと近寄ればちょうど振り返って鉢合わせになるし、目の前に与田さんいるしで俺はなにも言えずに2人の横を通ろうとした







そしたら呼び止めるんだから、驚き桃の木よ







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てか俺素っ気なかったかな






なんて内心気にしつつ用件を待てば







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「ジャージ！…昨日貸してくれてありがとうございました」







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って貸した覚えもないジャージを俺に渡してきたの







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