不安定なロマンス。((Js))

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『俺も頬つねっとこ』







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そう言って大袈裟に頬を引っ張るジェシーくん






伸びた顔のまま"痛え"って笑うの







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痛くて喜ぶって、おかしな話だよね







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『俺だけ夢だったらどうしようかと思った』






「ジェシーくんの夢に私が出たってことだね」






『…それはそれで嬉しい』







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噛み締めるようにそんなことを言うもんだから私まで嬉しくて、ジェシーくんと両思いになった私は今世界一幸せだと思う







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『だあっ、でも目が覚めて全部幻だったらそれも辛え！Aちゃんが俺のこと好きじゃないんだから』






「幻じゃないって」






『…Aちゃんが俺のこと好きとか事件だからまじで』







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向かい合ってる体勢の中、ジェシーくんはジト…っと目を細めて言ってくる







事件なのはこっちのセリフなんですが…って思いつつ







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「…三村にジェシーくんのことどう思うか聞かれたときに、初めて好きって言葉にしたらなんかもっと好きになった気がした」






『なにそれ、そんなことがあったの』






「うん、その直後ジェシーくんに会ったしね」






『え！いついつ？』






「うーん、秘密」






『でも俺のこと話してたあとに会えたのは運命だったね』







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私の話を聞いて嬉しそうにしたジェシーくんは自分の発言に照れくさそうに笑ってて、誰が見ても絶対幸せそうって言うと思う







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でもその直後にふわっと身体を包まれるから硬直してしまった







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ジェシーくんの髪の毛が当たってくすぐったい






ジェシーくんの体温が伝わって緊張する







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あ、抱きしめられてる






一周まわって冷静に考えたりもしてて







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『Aちゃん』







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『好き、大好き』







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ストレートな愛情表現を残したジェシーくん






好きの重みが凄くって、それと同時にギュッと抱きしめる力も強くなるから







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「…ジェ、ジェシーくん」







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恥ずかしくて顔をあげれば、パチッとジェシーくんと目が合って







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『あは、ほんとだ』






『もっと大好きになっちゃった』







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って、嬉しそうに笑ったんだ







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-END-




完結です！おまけもあります！







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