不安定なロマンス。((Js))

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「え？」







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第一声に出たのがこれって、失礼なのは分かってる





でも今聞こえたのって幻聴じゃなくて？







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ジェシーくんは"聞き返さないで〜"って言いながら小さく笑ってて






なによりも耳が真っ赤だ







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これだけで十分伝わってしまった、ジェシーくんの気持ち







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『聞き返すのって、ほんとに聞こえなかったから？』






『それとも信じられなくて聞き返した？』







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確かめるように、私に一つ一つ分かりやすく提示してくるジェシーくん







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「あ、信じられなくて」






『嫌すぎて現実逃避したいとか？』






「そんなんじゃないよ！全然！」







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変な空気にならないようにジェシーくんらしく冗談交じりでそう言うけど






私も私で言わないとなのにいざこういう状況になると言葉って出てこない







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『寒くなってきたしそろそろ行こっか』







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黙ってしまった私にジェシーくんはそう言ってベンチを立った





なかったことにされる前に言わないとって思いながら私も立って公園を出る







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…まず、聞きたいこと







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「…あの」






『ん？』






「前に私がジェシーくんの動画見たって言ったとき、見ないでって言ってたけど…」






『え？あ〜…(笑)言ったね』






「私それでジェシーくんに線引かれてるのかなって思ってて…あ、でも色々話してるうちに考えすぎかなとも思ってたんだけど」







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もっと仲良くなれたらって思った一言で、ジェシーくんの顔色を雲らせたあの瞬間からずっとモヤモヤしてたこと






とは言っても変わらず話してくれるから気のせいなんだって思ってたけど、やっぱ聞けるなら聞きたい







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ジェシーくんはその話を聞いて少し恥ずかしそうにしていた







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『急に照れくさくなったんだよ』






「？そうなの？」






『うん、いつもは平気なのにね、可笑しいね』







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なんともあっさりした答え





恥ずかしさなんて感じる理由これっぽっちもないのに







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でも、ちゃんと聞けて安心したし私避ける必要なかったじゃんねってあのときの自分に喝入れたい







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