ファンタジックロマンチカ / 和海 ページ15
Aside。
.
「暑…」
ジリジリと肌を焦がす日差しも
額を伝う汗も
頭に響く蝉の声も
私の気分を簡単に曇らせる。
夏は嫌い。
医者の家系に生まれたもんだから
当然のように医者になるための勉強を強いられてきた。
海もプールもお祭りも、
私には縁のないもの。
だけど生まれてきてから18年。
たったの1度も医者に憧れたことなんてない。
──────"こんな家、出てってやる！"
こんな台詞を言う日が来るなんて！
とジンジン痛む頬に手を当てながら呑気に思ったのが昨日のこと。
.
周りを見渡せば高層ビルと人。
SNS映えするオシャレなカフェなんてそこら中に散らばってるような
そんな場所から。
電車をいくつも乗り継いでやって来た大阪。
と言っても、
大阪と聞いて思い浮かぶ賑やかな街とは程遠い田舎。
「すご…」
高層ビルの代わりにそびえ立つのは山。
オシャレなカフェの代わりに散らばるのは田んぼ。
便利な生活を手放した代わりに手に入ったのは
ちゃんと息が吸える環境。
伯母「よお来たなぁ〜」
お母さんのお姉ちゃんのノブコさん。
暫く会ってなかったけど
八重歯が覗く温かい笑顔はちっとも変わらない。
「急にごめんね」
伯母「なに いっちょ前に気ぃ遣ってんの！
大事な妹の大事な娘は
もう私の娘みたいなもんやんか！」
「…うん、ありがとう」
ニカッと笑うおばさん。
伯母「それにしてもえらいベッピンさんなってぇ！
サエコに生き写しやなー」
「ほんと？」
伯母「ほんまほんま
あの子に見せたりたいわ」
「えへへ
私も見せてあげたいな」
お母さんは10年前に病気で死んだ。
美人薄命なんて言葉があるように
花が散るように儚く、この世から旅立ったのだ。
「信ちゃんは？」
伯母「部活
もうすぐおっきい試合があんねんて」
「相変わらずサッカー少年なんだ」
伯母「あのパワーを勉強にも活かされへんもんかなぁ…」
「ふふっ」
伯母「そうやっていっぱい笑いや？
せっかく笑顔が似合うんやから！」
おばさんったら。
逆に泣いちゃいそうだよ。
.
ご挨拶失礼します、作者の和海と申します。
素敵なご縁があり参加させて頂いてます！
ダラダラ書いてしまう悪い癖で
ちょびっと長いです文字もいっぱいですごめんなさい…
憧れの作者様達と一緒に
皆様に胸キュンをお届け出来たら幸いです♡
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蒼葉 - 続けてのコメントですみません(>_<) 別の作品の所に沢山の書き込みをしてしまい ごめんなさい...。 (2020年1月18日 0時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 ここ数日で物語続きから最後まで一気に読んじゃいました。 物語は完結してしまいましたが...。 その後の3人が気になります。 (2020年1月18日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 物語読んでいて一つお聞きしたいことがあるのですが...。 『鈍感力』でマネージャーさんが出て来るので すが...。 今までは名前表記だったのに何故ここだけ マネ表記に変わったのでしょうか？ (2020年1月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - 何度も続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 がむしゃらに前向きにのここの部分 私が今いるのは大坂の病院。 これ正しくは大阪ではないんでしょうか？ (2020年1月16日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 物語読んでいて途中から物語のに出て来るほとんどの○○sideが全てsaidになっていますよ？ (2020年1月16日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やな子。 x他2人 | 作成日時：2018年8月11日 3時
