知らないふりをする日 side:a ページ24
「じゃあ、俺配信して来るから。気にせず寝ててね」
『こっちで見てるね〜！』
こっち、そう言ってスマホを掲げるAちゃんにありがと、と伝えて防音室へと向かう。
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「ととさんまだ来てないん？」
「おせーな」
「うぃー。おつかれぇ〜」
俺がいつものサーバーへ入ると既にバニラとだるまがいた。
今日は俺、バニラ、だるま、みっくすの四人で配信の予定だった。
みっくすがまだ来ていないので配信を付けずに喋る。(俺は配信の準備中)
「そういえばだるさん、Aに伝えてくれた？」
バニラからAちゃんの名前が出て、機材をいじっていた手が少し止まる。
「あぁー、あいつ。今家おらんねん」
「え？なに家出？」
「実家でなんかあったぽくて今向こうにおる」
「…なにそれ聞いてないんだけど、」
「最近やしな、帰ったの」
バニラのその声はいつもより低く感じた。
Aちゃん、だるまにそうやって伝えて出てきたのか。
「ありちゃんは知ってた？」
「えぇ？」
突然話を振られて声が裏返る。
「んー。ああ、知っとったよ」
「なんだぁ、俺だけか知らなかったの」
バニラ、ごめんな。Aちゃんがお前に伝えていないのなら彼女が今ここにいる事も内緒にしておく。
でも不思議だった。Aちゃんとバニラの仲なら、というかAちゃんなら一番にバニラに連絡をすると思うのに。(実家にいるよ、という嘘でも。それすら無いなんて)
「仕事とかどうしてんの？」
「リモートワークって言っとったけど」
「ってことは戻ってくるんよね？」
「…だー！俺に聞くな、知らん！」
次々と質問をしてくるバニラに痺れを切らしたのかいつものようにでかい声を出すだるま。
「うわ、うるさ」
と一言だけ言っておいた。
「戻ってくるやろ。じゃないと…」
「じゃないと？」
「…荷物とかもあるし」
だるま、お前いま、″じゃないと困る″って言おうとしてたよな。きっとバニラも気付いてる。
困るのか、お前は。
じゃあどうしてAちゃんが出て行くような事をしたのか、言ったのか。
こいつはAちゃんを傷付けたのかもしれないと思う反面、彼女が俺の家に来てくれて嬉しいと思ってしまう自分がいた。
俺とAちゃん、二人だけの秘密なんてのは、良くない。のに
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黒灰白有無％(プロフ) - 1から拝読させて頂きました！！色々な意味で本当にどきどきさせられますし、展開も面白くとても楽しみで時間があっという間でした.素敵な作品を有難う御座います気が向いた時更新して頂けたら幸いです！無理せず自身のペースで頑張って下さい是からも応援しております！ (11月9日 0時) (
レス) @page33 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 素敵すぎる作品です。完結を心より楽しみにしています…！ (7月18日 4時) (レス) id: 46bcba6e95 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎこ(プロフ) - 9日さん» 9日様〜！今年も宜しくお願いします💓9日様のそのお言葉のおかげで2023年も頑張れそうです🥹🫶いつも本当にありがとうございます！ (2023年1月30日 14時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
9日 - 更新久々だー！やっぱこむぎこさんの書く小説が1番好きです笑。これからも無理ない程度に更新していただけると幸いです💞 (2023年1月29日 0時) (レス) @page30 id: 5d21b82b77 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎこ(プロフ) - 9日さん» 9日様〜！！亀更新ですみません😭！いつもありがとうございます（ ; ; ）！！これからも頑張ります💓 (2022年12月4日 0時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎこ | 作成日時：2022年7月25日 17時
