手伝う日2 ページ2
私が『懐かしい』と言えば、作業中だったばにとありさかさんが なに？ とこちらに視線をくれる。
『見て見て〜。宮崎行った時の！』
「うわぁ懐かしい〜！」
「その写真いいよね〜。お気に入りやから実家から持って来た」
「4人ともいい笑顔してるやん」
4人というのは
ありさかさん、私、ばに、そしてシスコさんの事だ。写真の中の私たちはほんとに楽しそうにしている。
そういえばシスコさん元気かなぁ、最近全然お話してないや。
『シスコさん元気にしてる？』
「あいつは常に元気やろ」
確かに。ありさかさんの言う通りだ。シスコさんが元気じゃない時を見たことがあんまり無い。それこそ寝起きくらい。
「またご飯でも行きましょや〜」
ばにがそう言うので行く！と返事をしてその写真を片付ける。
そこからまた作業を止めていた手を動かし始める。
「ちょっと電話してくる」
ばにらがよいしょ、と言って部屋から出て行った。機材の事は全然分からないけどほぼ完成しているように見えた。(ばにらすごいな…)
ばにに負けじと頑張らないと。
私が整理していた段ボールももう空になりそうだった。
底を見ると何か張り付いていたので段ボールをひっくり返すとヒラリと1枚の写真が出てきた。
『これ…。』
私がその写真を見ているとありさかさんが「んー？」と後ろから覗きこんできた。
「あ、」
ありさかさんの表情が固まる。
見つけたその写真は、私が撮ったものだった。
私が自撮りした、ありさかさんと二人の写真。
「いや、違うんす。」
ありさかさんの手が、写真を持つ私の手に重ねられる。(大きいなぁ…)
『違う？？』
「本当はAちゃん1人のやつがよかったんやけど、無くて」
『う、ん？』
「しゃぁなし俺が写り込んでしまっとるやつを持ってきてん…」
ありさかさんはそう説明するが、私の頭はクエスチョンマークだらけだった。
というか写り込むも何もその写真は意図的に二人で撮ったものだけどね。
『あの〜』
後ろにいるありさかさんの方を向く。
『そもそも何で私…？』
「ちょっと待って。もしかして俺いらんこと言いました？」
"Aちゃん一人のやつがよかった"さっき言われたことが頭から離れない。
「忘れてください」
これがありさかさんの言う いらん事 と言うのなら、
『…忘れません』
私がそう言えばありさかさんは困ったように眉を下げる。
そんな表情とは反対に、ありさかさんの大きな手は重なった私の手をぎゅっと握って離さなかった。
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黒灰白有無％(プロフ) - 1から拝読させて頂きました！！色々な意味で本当にどきどきさせられますし、展開も面白くとても楽しみで時間があっという間でした.素敵な作品を有難う御座います気が向いた時更新して頂けたら幸いです！無理せず自身のペースで頑張って下さい是からも応援しております！ (11月9日 0時) (
レス) @page33 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 素敵すぎる作品です。完結を心より楽しみにしています…！ (7月18日 4時) (レス) id: 46bcba6e95 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎこ(プロフ) - 9日さん» 9日様〜！今年も宜しくお願いします💓9日様のそのお言葉のおかげで2023年も頑張れそうです🥹🫶いつも本当にありがとうございます！ (2023年1月30日 14時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
9日 - 更新久々だー！やっぱこむぎこさんの書く小説が1番好きです笑。これからも無理ない程度に更新していただけると幸いです💞 (2023年1月29日 0時) (レス) @page30 id: 5d21b82b77 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎこ(プロフ) - 9日さん» 9日様〜！！亀更新ですみません😭！いつもありがとうございます（ ; ; ）！！これからも頑張ります💓 (2022年12月4日 0時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎこ | 作成日時：2022年7月25日 17時
