買い物に行く日2 side:v ページ36
『どう？』
「んん〜いいんじゃない…？」
鏡越しに俺に聞いてくるA。
Aが自分の体に当てているものは水着だった。
どう、と聞かれましても、という感想が一番だった。
好きな子の水着なんてどれも似合うに決まっている。
『いつもと違って適当だなぁ。うーんどっちにしよう』
沢山見て悩んではいたが、2つにまで絞れたらしい。
「多分どっちも似合うよ」
『え〜？ちょっと試着してみようかな』
そう言って店員さんを探し試着室へ向かうAをぼーっと眺めていると『ば に ら』と口パクで言われる。
え、着いてこいってこと？まじか。
なんのご褒美だ？と思いながら着いて行くことにした。
-------------
『どうかな？』
試着室のカーテンが開かれ、水着を着たAが出てくる。
「露出すご」
思ったことがそのまま口にでてしまった。
『っふふ、どんな感想よ』
普段そんな腕や足をまじまじと見ることがないので変な感じで見ないように気を付けてAを見る。
「似合ってると思うよ？」
『そう？もう一着あるから待ってて！』
悩んでいるもう片方の水着に着替えるようだった。
カーテンが閉まる音を聞いて先ほどのAの姿を思い出し、頭に焼き付けておく。(見比べる為、ね？)
『お待たせ、どう？』
「あぁ〜！こっちもいいね〜！」
おじさんみたいな反応をしてしまった。
『何テンションあがってんの』
Aがけらけらと笑うので俺も釣られて笑う。
-------------
『どっちが良かった？』
試着室を出てきたAが二つの水着を俺に見せながら聞いてくる。
「ん〜」
「Aっぽくて皆が好きそうなのはこっちかな」
俺から見て右側を指さす。
『うん私もこっちが流行りっぽいなぁって思った！』
「でも俺は逆の方が実は好きかな」
左側を指さして言う。俺はこっちの方が好きだった。
『じゃあこっちにする』
「いや、あくまで俺の好みね！」
俺が好きだと言った水着を買い物かごに入れるA。
あまりにも即決だったのでAの好きな方を買いなよ、と念押しもかねて言う。
『ばにと一緒に行くんだもん。ばにの好きなので行きたいじゃん』
首を傾げながら なにかおかしいかな？みたいな顔で言うAに拍子抜けしてしまう。
「そ、そーですね」
レジへ向かうAを目で追いながら心の中でリスナーに俺の好きな子はこんなやつなんだぞ、と伝える。
どんどんAとの距離感が分からなくなっていく。
でもそれは俺のせいじゃなくて、彼女のせいだ。
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pa1219(プロフ) - 瑠衣さん» 瑠衣様とっても嬉しいコメントありがとうございます！やる気がでました🔥また月曜日からモリモリ更新致しますので宜しくお願いします！ (2022年7月17日 20時) (
レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新まだかまだかといつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2022年7月15日 22時) (レス) id: de22c87227 (このIDを非表示/違反報告)
pa1219(プロフ) - シオさん» 更新がない日でも見に来てくれているのはシオ様だったんですね！とっても嬉しいです。その言葉のおかげで頑張れます！ありがとうございます。 (2022年7月4日 20時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
シオ - このお話の続きが気になって毎日見に来ちゃいます。更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2022年7月4日 19時) (レス) @page40 id: abd50904df (このIDを非表示/違反報告)
pa1219(プロフ) - 9日さん» 配信シーンとか全然書けてないのでそう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！モリモリ更新します💪 (2022年7月4日 7時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎこ | 作成日時：2022年5月30日 23時
