買い物に行く日 side:v ページ35
『ごめんね、買い物つき合わせちゃって』
隣で歩くAが言う。俺たちは駅の近くのショッピングセンターに来ていた。
「全然。俺も楽しいし」
俺がそう答えるとAは 『ほんとばには優しいなぁ』なんて言いながらふらふらと店に入っていく。まだ買うんだ
俺の手には既にAの買ったものが何袋か握られていた。(俺が強引に持つよ、と言って奪った)
『これ可愛い〜』
入った店でいいものが見つかったのか、Aの手には小ぶりなピアスが握られていた。
「Aっぽくないね。好み変わった？」
Aが普段好んでつけているのとは系統が違う、俺好みのものだった。
『ん〜』
「え」
ピアスを持ったAの白くて細い腕が俺の顔の方へ伸びてくる。
じっと俺を見るA
『やっぱりばにに似合う！』
…どうやら俺の耳にピアスを合わせて見比べているようだった。心臓に悪い。
「そ。じゃあこれ買おうかな」
Aのものでは無く、俺に合うものを選んでくれていたらしい。Aの好みと違うのも納得した。
『いや、私に買わせて！』
「えぇ〜？なんでよ」
『…こ、この間のお礼デス。安いものだけど、、、』
"この間"というのはAが酔いつぶれたあの日の事だろう。
「気にしなくていいのになぁ」
『私が気にするの！買ってくるから待ってて！』
「あはは、分かったよ」
Aが力強くそう言うので買ってもらう事にした。
---------------
『おまたせ〜。はい、どうぞ！』
「お、ありがとう〜」
Aの手には袋が2つ握られていて、そのうちの片方を渡された。
「他にもなんか買ったん？」
『みてみて』
もう片方の袋から買ったものを取り出して自分の耳にあてるA。
「あれ、それ」
『えへへ、ばにとお揃い』
Aが俺にくれたものと同じピアスだった。
似合うかなぁ、と言って俺を見上げてくるAに かわいい 以外の言葉が見つからなった。
「に、にあう」
『やったぁ！こういうのもつけてみたかったんだぁ』
嬉しそうに笑うA
たまにAとの距離感が分からなくなる。
可愛い、と言ってしまいそうになるのを堪えて無難な返事をする。
---------------
『最後にお目当てのところ見てもいい？』
「どうぞどうぞ」
まだお目当てのもの買ってなかったのか、と思う反面、もう最後かなんて思ってしまう。
向かった先は夏物の特設コーナーだった。
そこに入るのに少し躊躇したが、Aがずいずいと入っていくので後ろをついて行く。
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pa1219(プロフ) - 瑠衣さん» 瑠衣様とっても嬉しいコメントありがとうございます！やる気がでました🔥また月曜日からモリモリ更新致しますので宜しくお願いします！ (2022年7月17日 20時) (
レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新まだかまだかといつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2022年7月15日 22時) (レス) id: de22c87227 (このIDを非表示/違反報告)
pa1219(プロフ) - シオさん» 更新がない日でも見に来てくれているのはシオ様だったんですね！とっても嬉しいです。その言葉のおかげで頑張れます！ありがとうございます。 (2022年7月4日 20時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
シオ - このお話の続きが気になって毎日見に来ちゃいます。更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2022年7月4日 19時) (レス) @page40 id: abd50904df (このIDを非表示/違反報告)
pa1219(プロフ) - 9日さん» 配信シーンとか全然書けてないのでそう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！モリモリ更新します💪 (2022年7月4日 7時) (レス) id: 88751783dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎこ | 作成日時：2022年5月30日 23時
