砂糖をひとさじ足して (ページ10)

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今日は久々に放課後時間が空いてたので、私がバイトしてるカフェで一人優雅にティータイム

の予定だったが、おなじみの2人が偶然居合わせたため、予定変更だ。

ゴヌク「そう言えばこの前のリール見た、なかなかバズってたじゃん」

リール？投稿した覚えがない。

ジュンヒョン「Aたちの高校の教室で歌ってたやつでしょ、俺も見た！」

あぁ、昼休みのやつか。

ゴヌクとジュンヒョンはこのカフェの常連で、別の高校の同じく高一。シフトを早く上がった日にはよくこうして喋っている。

ゴヌク「このAの隣にいる背高い子がAの彼氏？」

スンオンが？彼氏？いやいやいや、

『付き合ってないよㅋㅋㅋ』

同じ学校の子にもよく言われるけど

ジュンヒョン「いやでも、このAを見る目が完全に彼氏のそれ。」

ゴヌク「わかる。愛しさが溢れ出ちゃってる。」

いや適当なこと言うな。

3年間一緒にいて何も起こってないのに、そこに恋愛感情が芽生えるなんてないだろう。

『というか私彼氏いないし、』

ゴヌク「えー、マジで！？」

明らかニコニコするのやめてよ、煽りかな？

と、そんなくだらない話をしていたら、テーブルの上に置いたスマホの着信音が鳴った。

電話に出る私をよそに2人は何やら話して盛り上がっている。

ジュンヒョン「いやでもA、ギュビンの妹だから納得と言えば納得。」

ゴヌク「うわそれだ。あいつ絶対牽制してる。」

ジュンヒョン「少なくとも自分よりイケメンじゃないと許さなそう。」

ゴヌク「ハードル高ㅋㅋㅋ逆にそれ越えられる人いる？」

ジュンヒョン「あー、Aの学校だと、ソンハンビンさん？だっけ？とかならいけそう」

ゴヌク「あのイケメンで有名な人か。うわお似合いすぎて…」

手短に電話を終わらせた。が、熱烈な議論が繰り広げられているようで会話に戻りにくい。

ちょっとショックまである。そこくっついたらもうどうにもなんないじゃん、

など聞こえたが…

『あのー、電話終わったんだけど』

ゴヌク「おぉごめん気づかなかった。ギュビンから？」

『いや、ハンビンオッパ。知らないか、うちの生徒会長のソンハンビンって人』

途端に2人は目を見開き、顔を見合わせる。

え、何。

ジュンヒョン「付き合ってんの？！？！」

『だから彼氏いないってば！！』

話聞いてた？クムジュンヒョン？！