今日:6 hit、昨日:15 hit、合計:11,621 hit
小｜中｜大
第16話『立候補者』 ページ17
〈縁下side〉
半日だけの部活が終わり、いつもより少し早く荷物をまとめる。
｢お疲れ様でしたー｣
軽く礼をして部室のドアを開けた。
｢おーう早ぇな、もう帰んの？｣
着替えながら同輩の田中が言う、早く服を着ろ。
｢いや、学校にはまだいる。先生からプール清掃頼まれちゃってさ｣
すると突然振り返ってこっちを見るオレンジ頭
｢プール清掃？！｣
目キラキラさせて、俺も行きたい！って顔に書いてあるぞ。
Aさんと2人でいいよなと思っていたがどうせ先生は来るし、それでAさんが楽できるなら誘ってみるか。
｢日向も来る？人数多い方が楽だし、｣
｢いいんですか！行きたいです！！｣
やったー！と飛び上がる日向とは対照的に、
｢先生に雑用押し付けられただけだろー｣
いつも煩い坊主頭は今日はやけにあっさりだ。
｢俺も行く！暑いから水浴びてぇ！！｣
西谷、お前はプール清掃を水遊びかなんかとまちがえてるんじゃないか。
｢龍は行かねえのか？！｣
｢女子がいるんなら行ったんだけどなぁー｣
こいつ後で絶対後悔するぞ。
｢…女子ならいるけどな、｣
聞こえるか聞こえないか微妙な声量で呟く。
｢おい縁下今小声でなんつった！？｣
田中のことはほっといて3人でプールへ向かうことにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メチルオレンジ | 作成日時：2020年5月26日 12時
