第15話『清掃任務』 ページ16
「『プール清掃?』」
先生のお願いというのは、明日の昼過ぎからプールの清掃をして欲しいというものだった。
「二学期からまたプールの授業があるんだがなぁ、結構な肉体労働なもんで。もう教員陣も歳だから体が動かんのだよ。」
プール清掃ってなんだか、ワクワクする…!
それも縁下くんとならきっと楽しいだろう。
「そういうことなら引き受けますよ、明日部活午前練だけなので。」
「明日バレー部は午前だけなのか、なら暇そうな部員連れて来たらいいぞ。何人もいた方がお前らも楽だろ!」
他のバレー部の人も来るのかな。ちゃんとコミュニケーション取れるか心配だけど、縁下くんのチームの人ならお話してみたいかも
「分かりました、引き受けてくれるやつがいるか分かりませんけど声かけてみます。それより、俺は部活で明日も学校来ますけどAさんはわざわざ来させることになっちゃいますよね?」
確かに、なんのペナルティでもないのに働かせて悪いし引き受けなくてもいいぞ?と先生。
ほかの部あたれば誰かしらいるだろうし、と縁下くん。
そういう気遣いが彼の魅力である。
しかし、、、
しかし私はむしろ行きたいのです…!
『大丈夫ですよ、私家から学校近いですし、それにそろそろ図書室に本返しに来ようと思ってたところなので!』
まだ夏休み用に借りた本は読み終わってない。でも、今日で読み切ることにしよう。
「じゃあまた」
「『明日の1時、プール前で!』」
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作者名:メチルオレンジ | 作成日時:2020年5月26日 12時