＜Days1 End＞ ページ21
ロボロの嬉しそうで、それでいて少し泣きそうな表情を見て、ゾムは少し目を細め、そしてー、
｢くっっさwくっさいこと言いよるなぁw似合わんわ！｣
大口を開けて笑いながら、ロボロの肩をバシバシと叩いた。
｢痛、いった！！おま、人が素直に気持ちを伝えとんのに、茶化すんちゃうわ！！｣
｢はー、おもろ。なんかあれやな、思い出話すると皆感慨深くなって変な事言うからおもろいな。｣
｢もー…！お前二度と信用せん…！！｣
ずんずんと歩いていくロボロの小柄な背を見ながら、ゾムはニヤッと笑った。
(グルッペンまじで頭いってんなぁ…。でも、それによってこれまでの全部の幹部は救われてる…。あいつは一体何者なんや？)
｢…ゾム？どうかしたか？｣
ロボロがいつの間にか振り返ってゾムを見ていた。
ゾムは少し考えてから、何ともなかったかのように言う。
｢や、腹減ったなって。もう俺食堂行こかな。｣
｢ええなぁ。俺なんか監視室で飯やで。あんな所で食べてもつまらんわ。｣
｢うわ、あんなとこで飯は嫌やなぁ。しかもあそこ暗いやんか。もうちょっと何とかならへんの？｣
｢んー、明るいのは明るいので監視に影響が出ることもあるからなぁ。今のところ特に改善はされないんやって。｣
｢はぁー、だる。まぁがんば。｣
｢ん、頑張ってくる。お疲れ様ー。｣
｢おつー。｣
日はすっかり落ちて、もう闇が外を包んでいた。何だかんだ言っておきながら、ロボロの話を長く聞き込んでしまった事を実感しながら、ゾムは食堂を覗いた。食堂は訓練の終わった兵士が埋めつくしており、中に入らずともその熱気が溢れている。
｢…。｣
何がどうであれ、腹が減っているのは事実である。幹部の座を使って割り込むという手もあるが、さすがにそれはマナーが悪いだろうし、あの汗と土に塗れた人混みに入っていくのは嫌である(本命)。
｢待っといたるか。あー俺寛大。｣
誰に聞かれるでもない独り言を呟いたゾムは、後ろからこちらに向かってくる気配に気がついた。
｢お、ゾムお疲れー。｣
｢あー、ゾムさんお疲れ様ー。今日ホンマにサボったんやな。｣
｢シャオロンと大先生か。おつ。｣
一緒に特訓をしてきたのであろうシャオロンと鬱先生が、ひらひらと手を振りながら近付いてきた。
｢あれ、大先生俺がサボりって知っとったっけ？俺言った？｣
｢いや、ショッピ君が言うてたよ。｣
｢あ、ふーん。そゆことか。｣
ゾムはそう言いながら、他の幹部につられて食堂に足を踏み出した。
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ぽいぽい(プロフ) - 雨の止まない街さん» 初めまして。一気読みお疲れ様でした！温かいコメントに元気出ました！ありがとうございます！ (2019年12月17日 12時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 初めまして。数週間前に本編一気読みした者です。率直に言うと大好きです。更新は無理のないようにして下さい。陰ながら応援しています！ (2019年12月17日 11時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 紫陽花さん» ありがとうございます！更新少しローペースですが、楽しんで貰えれば幸いです。 (2019年10月24日 19時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - めっちゃ好きです。もう言葉に表せないくらい。頑張ってください！ (2019年10月24日 17時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 納豆の化身さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！多分更新またサボります(あれ？？？)けど、これからも温かい目で見てやって下さると光栄です。 (2019年10月17日 23時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年10月16日 8時
