薬中の弟【東京リベンジャーズ】

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『はるちよお兄ちゃんっ』

｢あ？｣

『あのね、昨日ね、学校でねっ』

｢うるせーな今忙しいんだよ話しかけんな｣







む、むぅ〜〜〜っ。

忙しいってテレビ見てるだけじゃんか！！！


最近はるちよお兄ちゃんずっとこうなの！


しかも送り迎えもずっと他の人だし

何でそんなに機嫌が悪いのかわかんないよっ！






『はるちよお兄ちゃんずっとそんなならぼく本当にもう知らないからね』

｢あっそ｣









リュックに、洋服と下着とパジャマとお菓子

はるちよお兄ちゃんに買って貰ったスマホを

首に下げてすーっと外に出る。






今日は土曜日で、今はお昼

外に出たけど行くところないし……

他のみんなはお仕事なのかな…


一応らんにメッセージしておこーっと。





『今日はしごとあるの？なかったらおうちあそびにいきたい』




これでいっか！






とりあえずお店がいっぱいある所に行ってみよ〜









『〜♪〜〜♪１人でおでかけって、ペットショップに行った時が初めてだったから今日は２回目だ〜』




だっていつもはるちよお兄ちゃんがいるし

勝手に遊びに行ったら怒られるし〜。


友達はみんな１人でおつかいとかも行くのに！








『わぁ、かっこいいっ…！』




気づいたらバイクのお店…？についたみたい。

中入ってみてもいいのかな…？


あ、人がいる！







『あのぉ…』

｢ん？｣

『バイクかっこいいですっ！』

｢おう、ありがとな。つーかそんなとこいないで中入って見ていいぜ｣






頭にドラゴンが入ってるかっこいいお兄さん

それともうひとり見たことある綺麗なお兄さん

どこかで会ったことあるのかな。








じーっと色んなバイクを見ていると

ドラゴンのお兄さんに話しかけられる。








｢こんなとこにガキが来るなんて珍しいんだけどさ、お前バイク好きなの？｣

『いやっ、あの、その…』

｢別に話したくないんだったら無理しなくていいぜ。ゆっくり見てけよ｣







そう言いながら笑顔で頭を撫でてくれた。









『ぼく、家出中なんですっ、』

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