月島くん、女子の手作りお菓子をなんだと思ってるんですか！？

1話 クッキー ページ3

みなさんこんにちは

星凪Aと申します

烏野高校1年5組

ごくごく普通の高校生


...でもありません

これでも私、帰国子女なんです

２月までパリにいました


ここまではいいですね

いたって普通のことです(？)


ですがこの次


私、入学からしばらくたつのにまったく友達がいません

これ、ヤバくない？？

普通の高校生って入学式から気の合う友達みつけて仲良くなるはずだよね！？

え、これ、まじやばくね？

マジ卍

...え？語彙力がないって？

帰国子女だから日本語にまだ慣れてないんだよ...

話しかけようとしても人見知り発動しちゃうし...

話しかけてくれる人もいないし...

もうグループできてるから入りづらいし...


そうやってボッチ極めて数週間

今日も1人で悲しく帰る...

虚しくなってさっさと帰ろうとした

その時だった


貴「...ぁ」


一際背が高く目を引く

金髪の彼が視界に入った


他クラスだし、名前も知らないけど

いっつも女子から何かしらもらってるのは見たことある

廊下でとか、教室でとか、

...もらってるというより押し付けられてる感じ？


彼は玄関に設置されてるゴミ箱の前で足を止めた

そして自分のカバンに手を伸ばし


貴「...はぁ？」


その中にはいってる女子達からのプレゼントであろうお菓子をドサドサと捨てて颯爽と体育館へ向かっていった


あまりの光景にびっくりしすぎて開いた口が塞がらなかったけど

私の中に残った感情はただ1つ


貴「...お菓子を粗末にするなんて最低...」


甘いもの苦手？だったら受け取るなよ...

ゴミ箱の中から捨てられ割れていたクッキーを拾い出してみる

きっと頑張って作ったんだろうなぁ

捨てられたなんて知ったらショックだろうなぁ



...そうだ

...捨てたってことは、いらないんだよね？

もらっちゃっても...いいよね？



私は捨てられたクッキーやその他を拾って家庭科室へ駆け込んだ

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