検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:37,391 hit

10 ページ10











先輩はキスをしながら器用に下着を取り始めた。

肌に一つ一つ落とされていく唇が暖かくて気持ちよかった。


滑らせるように首筋、鎖骨、胸元を触れる手つきは
なんだかあまりにも慣れていて
不意に悲しい感情が奥底から湧いてくる。


一つの工程へと進んでいく度に
私の反応を確かめるのが先輩の優しさだと気付く。



普段、真面目で感情をあまり出さない人のこういう姿を見ると
心にある何かが揺さぶられる感じがする。

上手く表現できないけど、
きっと"ギャップ"という言葉が近い。



先輩の髪の毛から滴り落ちてくる水が
私の肌に当たる度、冷たくて体が反応する。

それを見て、ごめんと謝った後に
悪戯に鼻で笑った。




「先輩、意外とSなんですか…」

玉「朝霧さんこそMですか?」


そう言って私の質問を華麗にスルーし、キスをした。







もし、玉森先輩が
内面の自分を周りに知られたくなくて出さないでいたのだとすれば
私に言ったさっきの言葉は
助けを求めているのか、甘えているのか、、

どちらにせよ、今日初めてしっかり話した私に
少しでも彼自身を見せてくれたのだと思う。


そう思うと、なんだか途端に愛おしくなった。



自分でもこんな感情は初めてで良く分からなかったけど、
空いてる彼の髪に触れた。

不思議そうに見つめて、首をかしげるから
仰向けだった体を起こしてキスをする。




片手で、先輩はワイシャツのボタンを一つ一つ外していく。


可愛げのある子犬から、
服を脱ぐと一気に男になった。

しっかりと線の入った腹筋に少し驚く。




誘導するように、今度は先輩が下になって
うつ伏せに寝ころんだ。









11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
226人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

裕太 - このみ (2021年8月9日 13時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
かな - こんにちは!私涼風さんの作品大好きで、載せてある作品も全部拝見したことがあります!衝撃でしたが納得です。笑ここまで飲み込まれる作品、素敵だなと思っていたので!これからも応援しています! (2021年7月22日 16時) (レス) id: 0aabf425eb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もう更新はないのかなって思ってたから本当に嬉しいです…。しかもあんな玉森先輩の呼び捨てとか不意に出るタメ口が好きすぎます!!これからもゆっくりでいいので更新待ってます。 (2021年7月22日 15時) (レス) id: 16253f3e09 (このIDを非表示/違反報告)
000(プロフ) - さつきさん» そう言ってもらえて凄く嬉しいです。ありがとうございます! (2021年5月23日 21時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
さつき - 面白いです!続きが気になる!! (2021年5月20日 0時) (レス) id: 16253f3e09 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:000 | 作成日時:2021年5月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。