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玉森SIDE
佐「疲れたね〜」
夜風にあたりながら大きく伸びをする波さん。
前とは違う香水を身に纏い
茶髪の長髪を靡かせた。
そんなことより。
結局会社にはAさんは帰ってこなくて
メールも既読がつかない。
変にそわそわして、
とりあえず気持ちを落ち着かせるためにも
お酒を飲んで流し込みたかった。
届いたお酒を飲む。
その飲むペースに波さんは笑った。
佐「凄いね(笑)
そういう気分だったの？」
「まぁ…
というか、服って嘘ですよね」
佐「なんでわかったの？」
「荷物で分かりますよ」
佐「そうでも言わないと、会ってくれないと思って…」
あぁ・・・、その上目遣い。
思い出す。
佐「ちょっと、裕太飲みすぎだって」
「会って何話すんです？」
佐「ん〜、とまぁ、色々。」
視界がぐらつく。
こんな強いお酒なんか一気するんじゃなかったって
すぐに後悔した。
「あと、今日なんか早見さんありました？」
佐「知らないの？
朝霧、新人教育担当なのに早見を放置していたらしいわよ。
それでクライアントも早見のミスで激怒。
大切なうちの会社のクライアントだったんだけどね〜」
放置・・・？
「Aさんが放置…、
それ社員のみんなはなんて」
佐「え、早見を慰めてたけど。
当たり前でしょそんなの」
怒りと、一気に飲んだアルコールのせいで
気持ちが悪くなった。
知ってる。僕は知ってる。
Aさんがいつも付き添って早見さんに色々教えていたし
社員のみんなもそれは見てただろ。
早見さんだって笑顔でAさんと話してたじゃないか。
計り知れないAさんの辛い気持ちを想像すると
なぜか僕まで泣きそうになって
でも怒りもこみ上げて…
どうしようもない気持ちでいっぱいになった。
「すいません、お手洗いっ」
何してるんだろうこんなところで。
今すぐにでもAさんに会って抱き締めたい。
鏡に映る自分は
アルコールで顔が赤く、情けなかった。
佐「裕太」
鏡越しに、俺の後ろで波さんは立っていた。
佐「あんた、朝霧が好きなの？」
「ちょっとあっち行っててもらえますかｯｯ」
感情的になるのを必死に抑えた。
佐「ねぇ、裕太」
細い腕が俺の腰に触れて、
波さん強く抱きしめた。
「ちょ、やめてって、」
佐「やだ。」
「波さんっ」
そう呼ぶと、波さんは
俺を無理やり振り向かせて、
無理やりキスをした。
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裕太 - このみ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
かな - こんにちは！私涼風さんの作品大好きで、載せてある作品も全部拝見したことがあります！衝撃でしたが納得です。笑ここまで飲み込まれる作品、素敵だなと思っていたので！これからも応援しています！ (2021年7月22日 16時) (レス) id: 0aabf425eb (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - もう更新はないのかなって思ってたから本当に嬉しいです…。しかもあんな玉森先輩の呼び捨てとか不意に出るタメ口が好きすぎます！！これからもゆっくりでいいので更新待ってます。 (2021年7月22日 15時) (レス) id: 16253f3e09 (このIDを非表示/違反報告)
000(プロフ) - さつきさん» そう言ってもらえて凄く嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年5月23日 21時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
さつき - 面白いです！続きが気になる！！ (2021年5月20日 0時) (レス) id: 16253f3e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：000 | 作成日時：2021年5月19日 19時
