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幸いなことに２回目の事件での被害者は命に別条はなかった。
ただ、
「一度でいいので、会わせていただけないでしょうか」
「すいません、面会はご本人の希望により・・・」
「そう、ですか。何かあればすぐに連絡をください。」
被害者である篠崎由衣は事件がきっかけにより
重度のパニック障害を起こし
誰とも話せない状態になった。
下半身は川から落ちた衝撃か、
麻痺を起こし車椅子での移動しかできなくなってしまった。
「A、被害者の共通点が見つかった。」
「っ藤ヶ谷先輩。お疲れ様です。」
「二人とも東之宮高校を卒業した同級生ということが分かった。」
「だとすると、犯人も、、」
「あぁ、その可能性が高い。
でもまだわからないから聞き込みもうまく利用して探すよ」
「了解」
徹底的に捜査したつもりだった。
隅から隅まで見落とさずに。
しかし時間は流れ、沢山の手掛かりは見つかったけど
そこから先はうまく進まなかった。
そのあとは、他の大きな事件が多発し
それどころではなくなっていき
段々とこの事件は忘れられていくような存在に。
「いつまでこの状況が…」
「申し訳ないです」
「はやく…っ、早く犯人を…この子の為にも…」
被害者の家族、恋人、友人からの言葉が一番辛かった。
"一回目の事件の後、すぐに犯人を捕まえなかったからこういうことになったんだ。"
"この人殺し"
挙句の果てには人殺し呼ばわり。
私達は、気持ちがぼろぼろになりおかしくなりそうだったが
「先輩、こんなにこの仕事は辛いものなのですね。」
「あぁ。
でも、もっと辛いのは被害者であり
被害者を亡くした関係者の方たちだ。」
先輩の目は、心は、凄く強かった。
何度もそれに私は助けられた。
「本当に。尊敬します。」
「急にどうしたの(笑)」
きっと先輩の強さは、過去からなのだろうといつも思う。
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000(プロフ) - mmさん» 更新がだいぶ遅くなっていて申し訳ないです。私もミステリーが大好きなので頑張りたいと思います。応援ありがとうございます！ (2021年5月23日 21時) (
レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
mm - この前から読み始めたのですが、滅多にないミステリー小説で凄く楽しませてもらってます！先輩である藤ヶ谷くんも凄く優しくて、過去の起きたこととか色々伏線が張ってあって気になります！！これからも頑張ってください！応援してます！続きが楽しみです… (2021年1月12日 16時) (レス) id: 8d0da4ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：000 | 作成日時：2021年1月5日 22時
