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「……っ、」
メモをしていた時だった。
宮島はジュースを手に取り、
ストローで思い切り飲み干す。
黒目が、なぜか揺れていたのがわかった。
「・・・宮島さん?」
浮かなかった彼女の顔が
いきなり変わった気がした。
「・・・・せ、せんせいです、」
「え?」
お店の音楽がしっとりとしたジャズに変わる。
水槽の中にじっとしていた熱帯魚が
ゆっくりと動き始めた。
「声が、先生に似ている、」
「え、?
でもこの前は・・・」
「思い出したんです。
あの時は違うって思ったけど、考えてみると
話し方とかも似ていたかもしれない。」
よくあることだった。
事件が起きた後、傍観者や被害者は
頭が混乱して事件直後と、時間が経った頃との証言が違くなることは。
私は急いで藤ヶ谷先輩に連絡した。
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000(プロフ) - mmさん» 更新がだいぶ遅くなっていて申し訳ないです。私もミステリーが大好きなので頑張りたいと思います。応援ありがとうございます! (2021年5月23日 21時) (レス) id: 93533482e6 (このIDを非表示/違反報告)
mm - この前から読み始めたのですが、滅多にないミステリー小説で凄く楽しませてもらってます!先輩である藤ヶ谷くんも凄く優しくて、過去の起きたこととか色々伏線が張ってあって気になります!!これからも頑張ってください!応援してます!続きが楽しみです… (2021年1月12日 16時) (レス) id: 8d0da4ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:000 | 作成日時:2021年1月5日 22時