リゼントメント

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２年前のちょうど今。

12月５日。一人の男が殺された。



男は河川敷の草むらで上半身裸の状態で俯せに倒れていた。



目隠しをするように、何重にもガムテープが巻かれてあり

首には紐か何かで絞められた跡と、
背中にはナイフで"ふくしゅう"という文字が切り刻まれていた。



きっと襲われて、川にそのまま放り投げだされた被害者は
真冬の氷点下にも及ぶ水中の中を必死に泳いだのだろう。

しかし、岸に辿り着いたものの
惜しくも息絶えて草むらで力尽きたと推測された。



次の日の朝、ランニングをしていた夫婦により通報が入り
警察はすぐさま捜査に入ったものの
いまだこの事件は未解決となっている。

あまりにも残酷すぎると世間からは話題になり
ニュースやネットで拡散されていった。




その事件から一か月の１月5日。

全く同じ犯行が同じ河川敷であった。
被害者の背中には"うらぎり"


犯人は明らかなる同一犯だとされる。







一時期、最初の事件の時では
ネットで犯人の名を名乗る中学生、高校生が騒ぎを起こした。


"明日、東京の渋谷の交差点でナイフを振り回す。"


"見つけることができなければ爆弾を設置する"




どれも嘘であり偽物だった。






２回目の犯行はもしかしたら同一犯だと思わせる
彼らの仕業ではないかと警察は捜査をしたが

1回目の時の背中に描かれた文字と２回目の文字の癖が一致した。









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