プレイボーイ

チャラ度１３％ ページ15

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『何騒いでんの？』









爽やか笑顔で女子たちに話しかけるA。

お前すげぇよ、尊敬する。

ギャラリーからの会話はしっかりとコートの端までしっかり聞こえてくる。









「あっ、Aくぅん、聞いてよ！この子達がねAくんは皆のものだー！とか言ってるの！変だよね？」

「そーそー！Aくんは私たちのなのに！」









いや変なのはお前らだろ、アホかよ









『あー……うん、そっかぁ』

「違うよね？！Aくんはみんなのだもん！」

「そうよ！！あんたらみたいなケバい化粧してる人達のものになんかならないんだから！」









いやでもお前らもそこまで変わんねぇよ。お前らみんな一緒だよ！！


俺が思ってることを皆も思ってるらしく顔を歪ませてる。









夜「…Aはものじゃねぇだろ」









ボソッと夜久の方からそう聞こえた。

…そうだ。当たり前なこと。Aはものじゃない。
やっぱAはキツく言えないらしく、苦笑いして女子達の話を聞いてる。

やっぱり主将のこの俺が…









「てゆーかAくんなんでバレー部入ったの？」









ぴくっ


バレー部員、全員の動きが止まる。
…出たよ、こいつ前も言われてたよな。









『…何でって？』

「バレーしてるのもかっこいいけどぉー！
他のバスケとかサッカーの方がAくん合うんじゃないかなぁって！」

「あ！それ私も思った！」

「だよねぇー！」









はいはい、左様ですか。

バレーをバカにされたみたいでイラッときたがさすがに問題になるのはまずいので黙って聞く。

…ほらやっくん顔が般若だよ落ち着いて


俺らがはぁ、とため息をついた瞬間









『は？』









いつもより低いAの声が体育館に響いた。

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