素直になってよ 2

69話 ページ19

〜mmside〜








撮影が終わって、ラウと一緒に自分の家へ帰る。












mm「10時までには家に帰すから」









そう言うと、ちょっとしゅんとするラウ。






その姿が可愛くて頭を撫でる。



















ru「おじゃましまーす！」












楽屋の時とは違い、俺の家に来れて嬉しいのかテンションが高い。









そんなラウをソファーに座らせて、俺はその隣に腰かける。
















mm「で、今日どうしたの？楽屋にいた時、泣きそうな顔してただろ？」











ラウは一瞬顔を強ばらせたけどすぐに笑顔で、



ru「うーん、道枝くんに緊張しちゃって、全然話せなかったからだよ！」











mm「本当に？本当にそれが理由なの？」











ru「そうだよ、他にどんな理由があるの」











mm「俺の目みて言えよ、」












ラウは全然目を合わせてくれない。














mm「なぁ、俺隠し事とかされんの嫌なんだよ。俺に言えないこと？」









頬を両手で包んで、俺の方へ向かせる。







目が合った瞬間、ラウはまた泣きそうな表情になった。

















mm「ラウ、俺のせいならちゃんと話して欲しい。」










ru「…めめのせいじゃないの。僕が…僕が悪いの。僕がわがままだから。」












ラウの目から溢れる涙を拭う。










mm「わがままでいいじゃん。ラウからのわがままなら大歓迎だよ。」







ru「…最近、めめ忙しいじゃん。ドラマの仕事とかモデルの仕事とか。だから会える頻度も最近減ってて。それはいいの。めめにとって大切な仕事だし、僕もめめのお仕事している姿、好きだから。」







涙を流しながら話し続ける。






ru「なかなか会えないから、僕にとって楽屋でめめと話すのが唯一の楽しみなの。やっとめめに会えて、お話が出来る幸せの時間なの。」






ラウの言葉にハッとする。





ru「でも、最近めめが、道枝くんの話ばかりで寂しい。今日も道枝くんが来て、めめずっと道枝くんばかり。
めめのこと信じてるけど、最近楽屋でもあんまり話せなくて。」








ru「道枝くんが来てくれて、素直に喜べなかった自分にショックだった。せっかく僕に話しかけてくれたのに、僕、冷たく返しちゃって。ごめんなさい。」

















こんなに泣かせて俺は何してるんだろう。



きっと最近痩せて言ってたのも、俺のせいだったんだ。

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