好き18 ページ19
・
A「、わ…」
スッ、と指をかする包丁。
そこから、じわっと血が滲む。
A「…ふぅ」
・
自分が集中出来ていない証拠。
ボンヤリ打ち物をやってたらこうなるのは当たり前な行為に、悔しくなる。
やっぱり頭から離れないのはあの2人の姿。
また小さくため息をついて、仕事に集中する。
あれだけ毎日好きだって言い続けていた自分を尊敬する。
気持ちが伝わるだけで良いって思っていたけど、どんどんワガママになっていって
気持ちに応えて欲しい、もっと傍に行きたいって…欲ばかり出てしまう。
もう一度、ちゃんと伝えよう。
もし、もしも次ダメなら
この気持ちは胸の奥の奥にしまっておこう。
包丁を握る手に力を込めた。
・
・
午後8時。
誰よりも早く更衣室に向かう。
お気に入りの白いニットを着て、鏡の前を占領して化粧を直す。
最後に、丁寧に赤リップを塗るとなんだか少しでも可愛くなったような気分になる。
A「、よし」
そう更衣室を出て、裏口から会社の外に出る。
と、
光「…Aー、一緒に帰ろう？」
壁に寄りかかり、携帯をいじっていた光くんがそう言ってこちらに視線を向けてくる。
A「…今日は、コンビニ寄ってこうかなと思って」
そう告げると、ゆっくりと視線が落ちて行く。
A「……、光くん？」
様子がおかしくて、近付くと
次に視界に広がったのは、黒いTシャツ。
光「…俺にしときなよ」
そう耳元で聞こえる声に、心臓が爆発しそうになる。
でもそれ以上に……
光くん越しに見える彼の姿に、頭が混乱する。
・
・
A「…伊野尾さん…、？」
抱きしめられたまま、しっかりと目が合う。
・
どのぐらい抱きしめていたんだろう。
・
どのぐらい目が合っていたんだろう。
・
大好きな瞳が、ゆっくりと逸らされた瞬間
胸の奥の何かが、パチンと弾けた。
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【prince】になりたい慧女子。←(プロフ) - やまこさん» いえいえ(^^ゞ 次回も楽しみにしてます！ (2015年10月12日 18時) (携帯から) (
レス) id: ec8105a503 (このIDを非表示/違反報告)
やまこ(プロフ) - jumpあやりんさん» 毎回コメントありがとうございました┏○))ﾍﾟｺﾘ励まされましたヽ(；▽；)ノらじらーも塗くんも素晴らしかったですねヽ(；▽；)ノ我得な日でした。次の作品もUPしましたので、是非覗いて見てください┏○))ﾍﾟｺﾘ (2015年10月11日 21時) (レス) id: 1caab23be2 (このIDを非表示/違反報告)
やまこ(プロフ) - なっつんさん» らじらー！！！王子が最高に可愛くて終始悶えてました。来週は3時間だし、もうドキドキが止まりません！大ちゃんも可愛かったですね！ヽ(；▽；)ノだいすきいただきましたヽ(；▽；)ノ嬉しす！これからもやまこをよろしくお願いします┏○))ﾍﾟｺﾘ (2015年10月11日 21時) (レス) id: 1caab23be2 (このIDを非表示/違反報告)
やまこ(プロフ) - こきん。さん» コメントありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ やまこはただの変人ですが、絡んでいただけたら大喜びしますので暇があらば話しかけてくださいヽ(；▽；)ノくだらないことしか言ってない独り言褒められてスキップしそうですヽ(；▽；)ノ (2015年10月11日 20時) (レス) id: 1caab23be2 (このIDを非表示/違反報告)
やまこ(プロフ) - のん。さん» 少しでも最後に甘い伊野尾さんを詰め込もうと必死でした（笑）嬉しいよヽ(；▽；)ノのんさん本当に大好きヽ(；▽；)ノこれからもよろしくお願いします┏○))ﾍﾟｺﾘ新作の方も是非覗いて下さい(´･∀･`) (2015年10月11日 20時) (レス) id: 1caab23be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまこ
| 作成日時：2015年9月28日 20時
