いちにち Kei.Inoo 完結

よん ページ4

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「…何かあった？」








寒い寒い冬の夜。








冷たい足の裏を温め合いながらベットに入る時。







いつも通り、








いつも通り………、じゃない。




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何か言いたげに口を小さく開けてはもにょもにょ………




気づいて欲しそうに視線をちらちら………







もう。本当そういうとこ女々しいんだから。






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ギュッとキレイな鼻をつまむと、困ったように垂らす眉。









バカだなぁ。








どれだけ好きだと思ってるの。







慧くんの事なんて、マルッと何でもお見通しなんだから。







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ゆっくりと、閉じられていく瞼。






ふに、と押し当てられる唇。









触れ合えば、なんでも伝わってくる気がした。








触れ合えば、嫌な事も全部、消えてしまう気がした。








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神様に許されたのは49日間。








その間は、自由にしていいよ、なんて。







緩いもんだよね、ほんと。








好きなところに行ってもいいんだよ？








私、沢山沢山行きたいところがあるの。








北海道で美味しいもの食べて、あ。慧くんはつやつやなお米でしょ。








それで、無難に京都とか？
古くからの建築物だって沢山あるし、慧くんも楽しめるし。








あ、温泉もいいかもね！

慧くんも、湯船浸かるの大好きだし。








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まあ…結局は、慧くんが隣にいればどこでもよかったんだ。








だから、この49日間は、あなたの隣にいようって決めたんだ。

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