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ym side
ふれあいコーナーに来てうさぎを撫でながらため息をつく。なんだか…何もできていない気がしてきて…。
1人でいると、大ちゃんが近寄ってきた。
「ほら山田、せっかく今日来たんだし、ちゃんともっとしゃべんないと!」
「それなのよ…」
「それなのよ?
ちゃんの隣空いてるよ、ほら…」
俺の発言に疑問は抱きながらも、向こうのベンチに座っている伊野尾くんを顎で指して行け行けって勧めてくる。
「まあ、なんかもうおじいちゃんみたいに休んでるけど…」
確かにベンチに座る伊野尾くんは横の柱に寄りかかって目を瞑っている。
「なんか…意識してから改めてふたりっきりになると、何喋っていいか…」
「えー」
ただ伊野尾くんを眺めていると、二匹のうさぎを抱えた幼稚園児の女の子が伊野尾くんに近付いていった。
そういえば園児いっぱいいるけど遠足かな…。
「にひきいっぺん。すごい?」
その女の子が伊野尾くんに自慢げに聞くと、伊野尾くんが女の子に手を伸ばす。
「すごいけど、苦しそうだから一匹貸して?」
「えー、良いけど」
そう言って女の子は伊野尾くんに一匹のうさぎを渡して隣りに座った。
「あーほら、女子に隣取られたよ」
「ほんとだ…」
「お弁当作ってきたんだ〜♪とかないの?今日」
え…。
「考えもしなかったそんなの!」
「考えもしなかったか…」
今度の教訓にしよ。
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take a walk - 応援ありがとうございます!一筆月さんのお話読むのが好きなので、私も読んで頂けて嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (
レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
一筆月(いっぴつつき)(プロフ) - こんにちは。以前、『盲目〜』シリーズでコメントいただいた一筆です。主様の小説を読みたいと思っていたら巡り会えました😊お体に気をつけて執筆活動頑張ってください。応援させていただきます。 (2023年1月12日 13時) (レス) id: b67b2d7285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：take a walk | 作成日時：2023年1月11日 12時
