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ym side


伊野尾くんとカウンターに座ってちゃんと仕事をこなそうとするけど、この学校図書室人気ないから全然人が来ない。


「暇だね〜」

「いや、山田くんから借りた漫画がある」

「ああ、面白いなら何よりです」


まあ正直ただ座ってるだけでも全然良いんだけどさ。俺は伊野尾くんが好きだし。それでもやっぱり暇だから、伊野尾くんが読んでる漫画を覗き込む。そのページでは主人公が思い切って告白をしていた。


告白、か〜。中学のときは女子たちが俺がサッカーしてるの見てキャーキャー言ってたけど、伊野尾くんにそれをするのは、なんか違う気がする…。かと言って、告白する勇気だって無い。


「みんな、えらいなぁ…」

「何が?」


はっ、声に出てた…。伊野尾くんは漫画から目を話して真っ直ぐな目で見つめてくる。


「えっと…す、好きな…人に、気持ち伝えたり…頑張って行動できる人ってすごいなーって思って…」

「あー、漫画」

伊野尾くんは、また漫画を見てからふと言った。

「山田くんも次好きな人できたら、頑張ってみたらいいんじゃない?」

「えっ、次…」


って、あなたですけど。


「そう…思う?本当に?頑張って…良いのかな?」

「?…うん、いいんじゃない?」

「…そーだね!」


ッ、今のでも大分頑張ったー!!


多分俺の顔真っ赤だろうなー…。ちょっと冷やしにトイレに行こうとドアの方に目を向けたとき。


真ん丸な目を更に真ん丸にしてじっとこっちを見ている大ちゃんと目があった。


「…あれだよね。好きだよね、ちゃんのこと。ふつーにぃっ!、」


「に」って言ったところで駆けつけてぶっ飛ばしてやった。伊野尾くんはきょとんとしてこっち見てたけど、大ちゃんを廊下に押して一緒に出る。

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take a walk - 応援ありがとうございます!一筆月さんのお話読むのが好きなので、私も読んで頂けて嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
一筆月(いっぴつつき)(プロフ) - こんにちは。以前、『盲目〜』シリーズでコメントいただいた一筆です。主様の小説を読みたいと思っていたら巡り会えました😊お体に気をつけて執筆活動頑張ってください。応援させていただきます。 (2023年1月12日 13時) (レス) id: b67b2d7285 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:take a walk | 作成日時:2023年1月11日 12時

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