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ym side


「今日やま一緒に帰れる?」

「いや、今日は委員会」

「あ、水曜日だっけ。ごめん覚えてなくて」


HRが終わったあとに裕翔に聞かれたけど、嬉しいことに今日は委員会がある。漫画を貸してからというものの、接点ができたことでよく伊野尾くんと話すようになったし、あのあとの委員会ぎめで見事同じ図書委員会に入り、さらに同じ曜日の担当になることができてしまった。


「…俺はこんなに幸せでいいんだろうか…」

「良いんだよ…」


2人でしみじみとしていると知念が寄ってきた。


「まあ、今の涼介になってよかったと思ってるよ、僕は。あのままじゃ涼介きっと遊び人になっちゃいそうで怖かったし。伊野尾くんのおかげでちゃんと恋できるようになって…」


知念はお母さん目線なの??まあ俺も同じようには思ってるけど。周りとは違う伊野尾くんに出会って、今の俺があるし。知念も加わってしみじみとしていると、今度は伊野尾くんが寄ってきた。


「山田くん、委員会一緒に行こう?」

「えっ、いーの!?」

「駄目なの?」

「だめっ…じゃっ…ないか」


頷く伊野尾くんを見て思う。そっか、意識してんの俺だけだし。伊野尾くん的には同じ当番だから一緒に行くってだけなんだよね…。


「いってらっしゃ〜い」


ひらひらと手を振る知念と裕翔に手を振り返して伊野尾くんと教室を出る。


「あの2人とずっと仲良いの?」

「あ、うん。中学が同じで。伊野尾くんは、大ちゃんと小1からずっと一緒なんでしょ?大ちゃん自慢げだったよ、愛されてるねー」


そう言うと、伊野尾くんは「違うよ」と顔をしかめた。


「大ちゃんのこと言うと、顔変わるよねぇ。あんまり表情変わらないイメージだったからびっくりした」

「疲れること好きじゃないんだ。表情筋使うと疲れるよね」

「え、えー」


やっぱりちょっと変わってるな〜。

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take a walk - 応援ありがとうございます!一筆月さんのお話読むのが好きなので、私も読んで頂けて嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
一筆月(いっぴつつき)(プロフ) - こんにちは。以前、『盲目〜』シリーズでコメントいただいた一筆です。主様の小説を読みたいと思っていたら巡り会えました😊お体に気をつけて執筆活動頑張ってください。応援させていただきます。 (2023年1月12日 13時) (レス) id: b67b2d7285 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:take a walk | 作成日時:2023年1月11日 12時

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