体育祭 ページ19
ym side
体育祭があるらしい。うちの学校は6月に体育祭をやるのが恒例。種目は、サッカー、バレー、バスケ、テニス、組団対抗リレー、そしておまけのクラス対抗大縄。
各スポーツの種目では学年のクラスごとに戦い、リレーは学年が混ざった中で選出されたリレー選手が走る。
最終的にポイントが高かった組団が勝利。ちなみに、1組は赤、2組は白、3組は水色、4組は黄色のハチマキをつける。
「今日から体育祭の練習だーっ」
朝からガッツポーズをつくって元気なのは知念。とんだ筋肉バカでスポーツ馬鹿。こんなに暑いのに外出たくねーけどなぁ。サッカーできるのは楽しみだけど、大縄はめんどい。
「確かリレー選抜もあるよね」
裕翔が言った。あ、確かに。それも面倒くさい…待てよ、もしかしてこれは伊野尾くんの勇姿を見れるんじゃ…ないないない、伊野尾くんに限ってスポーツ万能なのは考えにくい…めっちゃ失礼だけど。
「何1人で百面相してんの。そういえば今日は席替えもあったな」
「今日はイベントいっぱいだね〜」
知念の爆弾発言に俺の百面相はもっとスピードが上がる。隣になりたい!せめて近く!今はちょっと遠すぎる!離れるんだったら俺の方が後ろ側で伊野尾くんを眺められる席にしてください!
「あー、涼介の顔がうるさい」
「だって心配なんだもんっ!伊野尾くん可愛いから、いつ誰が手出すか…」
下駄箱に着いたとき、後ろを見た裕翔があ、と呟いた。振り向くと、伊野尾くん。
「あ、いいよ、気にしないで…忘れるから」
さすがの伊野尾くんも気まずさを感じたのか耳にイヤホンをつけようとした。でも手を止めて、
「あ、俺は可愛くないから安心して?好きって言ってくれるのは山田くんだけだから」
「なっ」
俺が赤くなると、裕翔は1人で無言の大興奮。知念は赤くなって伊野尾くんを少し睨んだ。
「やめてよ、こっちまで恥ずかしくなる…」
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take a walk - 応援ありがとうございます!一筆月さんのお話読むのが好きなので、私も読んで頂けて嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (
レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
一筆月(いっぴつつき)(プロフ) - こんにちは。以前、『盲目〜』シリーズでコメントいただいた一筆です。主様の小説を読みたいと思っていたら巡り会えました😊お体に気をつけて執筆活動頑張ってください。応援させていただきます。 (2023年1月12日 13時) (レス) id: b67b2d7285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：take a walk | 作成日時：2023年1月11日 12時
