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嫉妬とは? ページ16

ym side


見た目で言えば、もう少し思っきり見下ろしてくれる身長の人が好きだし、顔も、もっとキリッとした人が好きだし。性格も、我儘で強引で俺様で。そんな人に振り回されるような、刺激的な恋愛が理想だった。


…でも、入学したときに見かけた伊野尾くんのことを、タイプとはかけ離れてるのにうっかり好きになってしまい…。うっかり先日人生初の告白までして、ついでにあっさり振られました。でも全然諦めてません!
…といういきさつを全部知念と裕翔に話して、今はとてもスッキリしている俺です。


「だめだったか〜…。ま、次は俺たちが協力するから、なんかできることあったら言ってね」


裕翔の言葉に頷く知念。良い友を持った…「あたっ」ぶつかったのは伊野尾くんだった。


何か1人で心配事はなくなった的な感じでスッキリしてたけど、心配事まだあったわ。伊野尾くんと告白してから初めて会うんだった。ど、どういう顔したら…。


「一昨日、言い忘れてたんだけど…」


伊野尾くんが先に口を開いてくれてほっとした…のは束の間だった。


「好きって言ってくれて、ありがとう」


一瞬教室全体が静まり返ってフリーズした。皆がこっちを見て、恥ずかしさで意識が遠くなる。視界のはしで思わず裕翔が伊野尾くんをひっ叩いているのを見た。


「な…何この人。何言ってんのぉ…?こんなとこで………」


知念も絶句でじっと伊野尾くんを見て言った。何も知らないクラスが湧き始める。


「そーだぞー、こんな人前でのろけるなー。付き合ってたのかよ!」


伊野尾くんは裕翔に叩かれて痛そうに俯いている。裕翔格闘技やってるからな…。


「伊野尾くん、でき…できたらそういうお話は…その、人がいないところで…」


悪気はないのは知ってるんだけど。俺の懇願をよそにクラスはまたも盛り上がる。


「人がいないところだって!」

「なんだよもーやらしいなー、勝手にやってろー!」


覚悟を決めてぎゅっと目をつむり、クラスに向き直って言葉を絞り出す。


「やらしくないです…付き合ってないです。いろいろあって…俺の片想いです!!」


大声で宣言すると、今度はそっちで盛り上がってくる。もう…放っておいてくれ!!

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take a walk - 応援ありがとうございます!一筆月さんのお話読むのが好きなので、私も読んで頂けて嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
一筆月(いっぴつつき)(プロフ) - こんにちは。以前、『盲目〜』シリーズでコメントいただいた一筆です。主様の小説を読みたいと思っていたら巡り会えました😊お体に気をつけて執筆活動頑張ってください。応援させていただきます。 (2023年1月12日 13時) (レス) id: b67b2d7285 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:take a walk | 作成日時:2023年1月11日 12時

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