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ym side
急に幼稚園児に狙われてダーッと走って行ってしまった大ちゃん。
「知ってる子かな…」
「さっき仲良くなったんじゃない」
「さっき…」
あー、大ちゃんがうさぎ横取りしちゃったみたいでちょっと揉めてた。まあ、永遠の5歳児は幼稚園児とも喧嘩できるんだろうね。みんなのこと追いかけて…先生も大変そう。
「…次、どこか行く?」
そう聞いてくる伊野尾くんは、もうテーブルの上を綺麗に片付けてしまっている。
「え…移動して大丈夫?はぐれちゃうよ」
「いつもそうだから大丈夫。そのうち生還するんじゃない?」
「いつも?」
「遠足とか、修学旅行の時とか…何でか知らないけど、気付くとはぐれてるんだよね。違うバス乗ったりさ…はぁ…」
暗い顔で思い出し疲れしてる伊野尾くん。面白いなぁ、大ちゃんも。
「そっかー、昔から知ってるんだもんね、2人とも。いいなぁ」
伊野尾くん、どんな子だったか今度大ちゃんに聞こう…
ピロン
ん?見ると、大ちゃんからのメールだった。
『気を利かせる大貴であった』
その次には『Good Luck』の文字が入ったスタンプが。
え…なにこれ、帰ったってこと…?あれっ、ってことは2人きりだ…?あ、いきなり緊張してきた。
「い、伊野尾くん」
「ねえ、大ちゃん帰ったの?」
「え、あ、うん…」
「じゃあ、俺らも解散にする?」
「え…?」
急にこっちに向き直って話し始めて、しかも悲しいことを言われてショックになる。やっぱり俺とじゃ嫌だった?今日は大ちゃんがいるから来てくれたの?
「今日、なんで3人で出かけようって言い出したか分からなかったけど、大ちゃんと仲良くなりたかったってことだよね?
全く、個人的におすすめだとかは思わないけど…」
何…何の話してるの?
「あいつも、よく言えば…明るい?っていうか、気も合いそうだし、山田くんがいいと思うなら…
応援するよ」
「えー…応援って、付き合えば良いとか、そういうこと?」
「うん」
「び…びっくりするなぁ…」
そっか、今日恥ずかしくて、大ちゃんとばっかり話してたから好きになったって思われちゃったのかな。何やってるんだろ。せっかく一緒にでかけて…休みの日まで一緒にいられたのに。俺のせいだ。しょうがない。
しょうがないんだけど…
「でも…駄目だよー…。なんで伊野尾くん…、よりによって伊野尾くんが、そんなこと言うの…」
顔を上げたときには泣いていて、目の前には驚いた伊野尾くんの顔。
「ごめんっ、帰る!」
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take a walk - 応援ありがとうございます!一筆月さんのお話読むのが好きなので、私も読んで頂けて嬉しいです! (2023年1月12日 14時) (
レス) id: 02038ffd3b (このIDを非表示/違反報告)
一筆月(いっぴつつき)(プロフ) - こんにちは。以前、『盲目〜』シリーズでコメントいただいた一筆です。主様の小説を読みたいと思っていたら巡り会えました😊お体に気をつけて執筆活動頑張ってください。応援させていただきます。 (2023年1月12日 13時) (レス) id: b67b2d7285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：take a walk | 作成日時：2023年1月11日 12時
