米花町は焼却処分希望。 ページ1
.
「なんで私が五条先輩の任務をかわらなきゃならんのだ。」
補助監督の車から降りて、でかいため息を溢した私。反対側から降りた虎杖くんは「まーまー頑張ろうよ」と私の肩を叩いた。
いや、まぁ、頑張るけどさ?特級が受けた任務がさ、一級の私でなんとかなるわけないでしょ。虎杖くんが一緒と言っても、彼はまだ三級扱いだし、普通に強いけどなんか心配なわけで。
つまり何が言いたいのかというと、仕事しろクソ五条、である。
先輩をつける気も失せる。あの目隠し、早く糖尿病患者になりやがれ。
「今回の任務ってここ?」
「そうだよ〜。」
私達二人の目の前には廃ビルが。なんでもここで爆弾事件やら、殺人事件やらが起きたらしい。それプラス、この街「米花町」にあるためか、特級案件が出来上がった。
この街、米花町は日本のヨハネスブルグと言われる犯罪都市である。あるけばひったくり、コンビニへ行けば強盗立てこもり、大きな商業施設ができれば爆破爆破、たまに銃撃戦。えげつない。
そんな米花町は呪いのたまり場である。それはもう掃き溜めというか、ゴミ捨て場というか、とにかく蠅頭から特級まで品揃え豊富もいいところである。そのまま町ごと焼却処分したいくらいには、米花町に人手が割かれている。
「まぁ、ちょちょっと帳下ろして、ぱぱっと祓っちゃおうか。」
「そんな簡単にいかないっしょ
「言葉にだしたらできちゃうかもしれないじゃん。」
そんなわけないでしょ、と言わんばかりの目で見られるが知らない。現実逃避はいい精神安定剤だよ虎杖くん。
「てなわけで、さっさと祓おう。なんか三級三体いるみたいだから、虎杖くんお願いね。親玉は私がやるから。」
「押忍、朱川さんも頑張ってね!」
「おうよ、少年。私は帰って五条先輩が買ってた有名ブランドのケーキを食べるんだよ!」
「それは怒られるからやめたほうがいいよ!」という声が、遠くなっていく。バレないようにやれば問題ないんだよ虎杖くんやい。
ふっ、と後ろを振り返ればタイミングよく親玉登場とは、ここは漫画の世界かな?(間違ってはいない)
「と、いうことで、…かかってこいや、特級さんよ!」
========
主人公
27歳 五条の一個後輩、七海と同期
一級呪術師
黒のトレンチコートをいつも着ている、黒髪ローボニー
術式はいつか説明するはず
性格に難あり
一応いいお家出身 作品とちょい絡むかも
3540人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななを | 作成日時:2022年6月7日 21時