三百四十六話 ページ3
私がアサギの指示通り下を見ると、そこには人だかりができていた。
この距離でヒトの熱量を感じ取ったんか、すごいな。
流石我が愛息子。
「おわぁっ？揺れた〜！」
「鮫ちゃん鮫ちゃん、もうそろそろ降りていいよ〜。疲れたでしょ〜」
丁度鮫ちゃんの浮遊の限界も来ているようだし、ここの町で降りよう。
姫も口の中で怖がっているだろうしね。
「ん！人がいっぱいいるぞ！あそこで森の行き方聞いてみよう！」
「そだね」
「ぼぅ、−−−ぉぉぉ！」
ばだばだと尾ひれを暴れさせて、何とか陸へ着地した私たち。
それと同時に我慢の限界が来たのか鮫ちゃんが姫を吐き出してしまった。
「め、メガロ……！」
「しゅーーー、しゅーーーー」
涎まみれの姫が苦しそうな息を漏らす鮫ちゃんを心配する。
へぇ、その鮫メガロっていう名前なのね。
っとと、そんなことを考えてる場合じゃあないね。
「な、なんだお前たち！どこから来た？！」
「待て！その鮫が着ている服！そしてその後ろの影……！」
「しらほし姫ぇぇぇ！？？」
ギャラリーたちの一部がこちらの様子に気づき、叫ぶ。その叫び声に反応し、人だかりのおおよそが姫を認知してしまった。
「貴様ら……！しらほし姫に何をする気だ！姫様、こちらに！」
「おい、家から縄ァ持ってこいッ！縛り上げて王子たちに引き渡すぞォ！！」
怒りの形相の魚人さんたち。
まぁ考えてみりゃあ、こっちは一見姫を攫っている大罪人だものねー。
別にそこに間違いはないけれども、これじゃあ道筋を聞くのも一苦労なのだわ。
「ちょっと待ってくれよ、おれ達さ、海の森ってとこに行きたくて、そこの行き方を」
「うるせぇ！黙れ犯罪者！おい早く、猿轡もだ！」
民間人の家から取り出されるものだ、それが海楼石なはずもない。
だが、ルフィ君と私は害をなしていない一般人をむやみやたらに巻き込むのは好かない。
故に、なすがままに捕らえられてしまった。
勿論、私は縄抜けができるしルフィ君は覇気があるからどうとでもなるからできた行為ではあるが。
「！！また来る！斧の奴だ！A！」
「任せなってなモンキー！」
ルフィ君と私の覇気の射程に、異物が混じる。
ルフィ君の言うとおりにさっきからしつこくバラ模様の斧を投げてくる輩だ。
とうとう本人のお出ましらしい。
どうれ、ひっ捕らえて一発殴ってやろうじゃあないのサ。
「しぃぃぃらほしぃぃぃぃ！！！すぅきだぁぁあ！！好きなんだァ！！俺と、結婚しろォォ！！！」
土気色の肌に黒いギザギザの髭。
特徴的な外見をした大柄の魚人が、サンゴに乗って飛んできた。
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シーデン(プロフ) - Yodukiさん» コメント、有難うございます。只今作品全体の添削を行っておりますゆえ、添削前と後で齟齬が発生してしまっております。随時更新していきますので、何卒ご容赦下さい。尚、添削後のストーリーでは、アサギを要所要所で登場させる予定です。 (2019年10月17日 8時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
Yoduki(プロフ) - アサギ(蛇)出てこないですか？ (2019年10月15日 13時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 黒音さん» 了解致しました。続編のその9にて、夢主様に関する事柄を多く取り上げ、記載させていただきます。 (2017年12月2日 22時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - シーデンさん» でしたら、副船長ちゃんの容貌を詳しく載せてくださいませんでしょうか？ (2017年12月2日 21時) (レス) id: b51887888b (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 黒音さん» ご閲覧、有難う御座います。『イメージ画』是非ともお願いしたいのですが、私が何かアクションを起こす必要がありますか？何分こういったことは初めてですので、ご教授お願いします (2017年11月29日 16時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年8月9日 12時
