三百五十八話 ページ15
私の言葉に首を傾げて腕を組むルフィ君。
理解してない様子、沿いじゃあもっとかみ砕いてやらんとね。
「つまり、ジンベエとケンカしてそのまま、モヤモヤしたまま『新世界』に行くか、ここでじっとしているかってこと」
「その通りじゃ！わしはお前さんらとケンカするつもりなど、毛程もない！お前さんらが下がってくれれば、すべては丸く！」
「そんなの両方いやだ！！」
両者一切退かず言い合いは終わりそうにない。
言い合っていれば大人なジンベエは折衷案を出してくるかと思ったが、どうにも彼の思惑は確固たるものらしく譲る気はない感じだネ。
「Aちゃん、聞けばジンベエに肩入れしてるみてぇだが、少なくともおれもルフィも黙ってるつもりはねぇぞ？」
おぉ、珍し。サンジが私に凄んでくるなんて、びっくりしちゃった。
「そりゃあ私だってそうさ。仲間に手ぇ出されて大人しく引けるはずもない。」
「じゃあ何で」
「ジンベエ、君に問う。いったい何が目的で私たちを止める。……返答次第では私がルフィ君と共に君を張った押さなくちゃいけなくなる」
「……」
「Aちゃん、」
「仮にもインペルダウンからマリンフォード、さらには女々島のルスカイナでも一緒に居たんだから、それぐらいわかってるでしょ。……端的に頼むぜ？」
「あぁ、だから一つ提案を聞いてくれ。」
「…なんだ」
私の言葉を呑み、口を開いたジンベエとルフィ君は睨みながらも会話を続ける。
「わしが『ホーディと戦うな』と言ったのは、闇雲には戦うなという意味じゃ、突っ走るな。……やるのなら、この島のヒーローになってくれ！！」
んー、ヒーローねぇ。
なぁんかいい響きじゃない！やっぱり女とは言え憧れるもの！
「ヒーロー！？いやだ！」
「何を！？」
「おれ達は海賊だぞ！ヒーローは好きだけどなるのは嫌だ！おまえヒーローってなんだか分ってんのか！？」
ジンベエが戸惑い、ルフィ君が切り出す。
「例えば、肉があるだろ！海賊は肉で宴をやるけど、ヒーローは人に肉を分け与えるやつの事だ！！おれは肉が食いてぇ！！」
「何その基準」
「まぁナミちゃん。自分の中で物事の基準を決めるって、大事な事だと思うよ？」
理解に苦しむ持論をルフィ君が展開した。
「……」
理解に苦しみ眉をひそめたジンベエは少し間を開けて口を開けた。
「じゃあ肉はやる、じゃからゆうとおりにせい！」
「分かった！！！」
ジンベエのごり押しのかいあり、ルフィ君は提案を快諾した。
清々しい即決っぷりに、チョッパーやナミちゃんは驚きを隠せてない。
是非もないネ。
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シーデン(プロフ) - Yodukiさん» コメント、有難うございます。只今作品全体の添削を行っておりますゆえ、添削前と後で齟齬が発生してしまっております。随時更新していきますので、何卒ご容赦下さい。尚、添削後のストーリーでは、アサギを要所要所で登場させる予定です。 (2019年10月17日 8時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
Yoduki(プロフ) - アサギ(蛇)出てこないですか？ (2019年10月15日 13時) (レス) id: 64cce11da8 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 黒音さん» 了解致しました。続編のその9にて、夢主様に関する事柄を多く取り上げ、記載させていただきます。 (2017年12月2日 22時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - シーデンさん» でしたら、副船長ちゃんの容貌を詳しく載せてくださいませんでしょうか？ (2017年12月2日 21時) (レス) id: b51887888b (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 黒音さん» ご閲覧、有難う御座います。『イメージ画』是非ともお願いしたいのですが、私が何かアクションを起こす必要がありますか？何分こういったことは初めてですので、ご教授お願いします (2017年11月29日 16時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年8月9日 12時
