二百五十一話* ページ6
自由になったルフィ君が、ソニアさんとマリーさんを翻弄する。
巨躯を有する二人だ、ルフィ君のギア2のスピードについてこれていない。
……が、ルフィ君が優勢と言うわけでもない。
覇気だ。二人が使いこなす覇気によってルフィ君の攻撃はすべていなされ、当たらない。
「空島の雷マンみてぇだ」
持久戦は苦手なルフィ君は、一旦ギアを解除し距離をとる。
空島で同じような見聞色に関しては二人以上の覇気使いを相手取り、痛い目を見たのを思い出したのだろう。彼女らのメドゥーサのような髪の射程外に逃げ、当たらないようにしている。
「あら、止めるの？」
口を手で隠し、雅な動作でルフィ君をあおる。
「いや、こっからが本番だっ！」
「生意気…！」
ルフィ君の叫びに戦斧を振り下ろして答えるのはマリーさん。
その一振りで、闘技場が罅割れる。
「ゴムゴムのォ〜！！鷹ガトリングゥ〜〜〜！！！！」
マリーさんの攻撃を避け、空に飛び上がったルフィ君は、両腕を黒く染め上げて技を放つ。
彼女らも斧や躱すことで、ルフィ君の無数にあるように見えるほどの速度の腕を迎え撃つが、
「ぐぅうう――――ッ！」
「きゃぁ―――っ！」
いなし切れない。
いくら飛んでくる方向と、威力がわかっても、一撃でも当たれば動きは鈍る。
そして、鈍ってしまえば最後、止めどない雨を受けることとなる。
やっと雨が止んだ後、そこにはすでに満身創痍の二人があった。
「ふ、不覚……」
「ソニア姉様っ！！危ない！」
ガトリングによって遥か後方まで押された二人のうち、ソニアさんの方が、後ろに倒れる。
倒れた先は、深い溝。
地獄を思わせる鋭い棘が、ソニアさんを待ち受ける。
それを何とか倒れることは免れたマリーさんが、何とか手を伸ばすことに成功し、防いだ。
「ぐぅうう…！」
「大丈夫、ソニア姉様！」
「え、えぇ。有難う、マリー。」
「サンダーソニア、マリーゴールド。其方らはいったい何をしておるのじゃ？よもや、妾の言を忘れたとは言うまいな？妾はそこな下種を惨めに、惨たらしく殺せと命じた。」
「あ、姉様！」
「直ちに！」
いらだちを隠そうともせずに、女王がその力を開放する。
空気が揺れる感覚を覚え、私は動かない体を何とかして少しだけでも距離を置いた。
「もうよい、やるというのであれば何故一瞬で事を済まさぬ。妾に二度、同じことを言わせる気か？」
ハンコックさんの言葉に、人型に戻りながら玉座のもとに戻る二人。
それと入れ替わるように、ハンコックさんが腰を上げた。
「先ずは見せしめじゃ」
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シーデン(プロフ) - あかりさん、有難うございます、修正いたしました…。わぁ…恥ずかし…何故気づかなかったのか…。二度は無いよう、見直しを心がけます。ご指摘、誠に有難うございました。 (2017年6月10日 16時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これだと、武装色と見聞色はブルックが1番強い事になってます (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 正しくは、1<2<3の様に広がっている方が大きくなります (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すいません、不等号の向きが逆になってます！ (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 正実さん、ご指摘誠にありがとうございます。わたくしの注意不足です、申し訳ございません。ご指摘頂いたところは修正いたしました。 (2017年5月2日 17時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年4月12日 15時
