二百八十九話＊ ページ44
さて、残りのダイヤルは四個とフラッシュダイヤルが二つ。
赤犬やらラスボス級を相手取るには、些か準備不足だったか。
相手を侮る癖は、中々抜けないな。
「ハァァァァァァアアッ！！！」
黄金色の巨躯をくねらせて、殴りかかってくるセンゴク。
初めて見せた焦りの感情、競り負けた悔しさの感情。
んんんん！素晴らしい感情だァ！
「ゴムゴムのォ！ギガント風船ッ！」
ゴムの盾を発動させて、衝撃を一身に受けるルフィ君。
本来ならば衝撃を全て吸収するゴムは、ミシミシと音を上げて小さくなっていく。
覇気による能力無効化だろう。
「鏡火炎ッ！火柱ァ！」
復活したエースによって、ルフィ君への追撃が防がれる。
「強くなったなルフィ！」
「いつかエースも越えて見せるさ！」
瓦礫の上に、小さくなったルフィ君とエースが立つ。
どこかで見た構図だ。
うんうん。燃えてくるねぇ！
「アイス塊……」
燃える展開に凍てつくような氷が投げられる。
大将青キジ、出張ってくるなよぅ！
「じゃあまだ今はおれが守ろう！！さがれ二人とも！」
「暴雉嘴(フェザントベック)！！」
「鏡火炎！！！」
巨大な爆炎と、氷塊がぶつかる。とてもこの世のものとは思えない光景だ、圧巻。
「先に行け！おれはすぐに追う！」
「分かったァ！」
元の大きさに戻ったルフィ君は、エースの指示を受け群がってくる将校たちをなぎ倒していく。
エースを救えたことで精神的にも回復したのだろう。
徐々に氷の大地へと近づいていく。
「進めぇ！エースの道をォ！切り開けェェ！！」
鉄の広場を戦車のような船が駆ける。
一度親たる白ひげを刺したスクアードだったか？
アイツが先陣を切っている様子だ。
「うおおっ！何だ、船が止まったぞ！」
「子が親より先に死ぬなんて事が、どれ程の親不孝か、ハァ……わからねぇのかスクアード！！」
「……」
「つけあがるなよ、お前の一刺しで揺らぐおれの命じゃねぇ……。誰にでも寿命ってもんがあらァ……。ここでの目的は、もう果たした。もうおれ達は、この場所に用はねぇ！ゲホッ……！」
息を切らし、血を吐きながら白ひげのオヤジさんが言う。
「今から伝えるのは、最期の『船長命令』だ……！！よォく聞け白ひげ海賊団！！！」
その言葉に反応し、振り返り叫ぶエース。
「オヤジ…！！」
「お前らとおれはここで別れる！！！全員！！必ず生きて！！無事に新世界へ帰還しろ！！」
その言葉を発した後、大きく振りかぶって拳に力を込める。
ズズゥ……ン！！！！！
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シーデン(プロフ) - あかりさん、有難うございます、修正いたしました…。わぁ…恥ずかし…何故気づかなかったのか…。二度は無いよう、見直しを心がけます。ご指摘、誠に有難うございました。 (2017年6月10日 16時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これだと、武装色と見聞色はブルックが1番強い事になってます (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 正しくは、1<2<3の様に広がっている方が大きくなります (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すいません、不等号の向きが逆になってます！ (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 正実さん、ご指摘誠にありがとうございます。わたくしの注意不足です、申し訳ございません。ご指摘頂いたところは修正いたしました。 (2017年5月2日 17時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年4月12日 15時
