二百五十話* ページ5
半石像の私と、鎖でぐるぐる状態のルフィ君は、なされるがままに闘技場の真ん中まで連れてこられる。
そこで、ハンコックさんが処刑を執り行うと宣言したところでマーガレットちゃんが物申してきたわけだ。優しい子だとは思ってたけどまさかここまでとはね、見ず知らずの俗物に命張れるかい？ふつう。
「何故この者たちを庇う？こ奴らはこの国に入った上、妾の湯浴みを覗こうとした」
「この者らが九蛇に入ったのも、蛇姫様に無断で城に入り込んだのも！私の責任なのです！」
頭上たかくから見下ろすハンコックさんに、懇願するように自らの罪を白状するマーガレットちゃん。
「そうか、よい、赦す、赦すぞ。妾は正直なものが好きじゃ」
「で、では！」
マーガレットちゃんの目が輝き、頭を上げてハンコックさんを見つめる。
ゆっくりと闘技場に用意された装飾過多と思えるほどの豪華な玉座から身を起こし、マーガレットちゃんの頬に触れる。
「――これが答えじゃ」
マーガレットちゃんが石に変わり、周りの空気も石のように固まる。
「お、おい！お前なんでこいつ石にしたんだよ、お前の仲間だろ？！」
「誰に口をきいておる男、妾の許可なしに口を開くでない」
顎を上げ、汚らしいものでも見るかのようにルフィ君を見るハンコックさんは、指を鳴らし後ろに控えていた妹二人を呼び出す。
原作通りに彼女たちが刑を執行するようだ。
「こ奴らがしでかした罪の重さ、極刑の武舞にて知らしめよ」
「御意に、姉様」
二人が蛇に変容する。グニャグニャと体のあちこちが曲がったかと思ったら彼女たちの体からうろこが生えてくる。
はっきり言って怖いぜ、そういうコズミックホラーみたいなの苦手なんだ、私！
「死ぬがよい」
極刑というだけあって、海楼石で包まれたままの状態で武舞は開始された。
当然と言えば当然だぁな、罪人にかける温情なし、さっさと殺して終いってね。
だけど、そこまでいい子ちゃんじゃあなくってよ？特にこのあんぽんたんは、聞き分けがないことに定評があってね。
「船長」
「―おぉ」
私が能力にかまけたおバカさんに見えたのなら、それは間違いだ。
対海楼石に切れ味ぐんばつのナイフ持ってんだから！
これに私の蒸気を纏わせれば海楼石になんて負けやしない、最強のナイフの誕生って寸法！
弱点といえば、使用しちゃうとナイフもろとも焼ききれちゃうから、一度限りってところか。
まさしく脆刃。
「負けるなよ」
「勿論だぁ！！」
私の掛け声に応えると同時に、ルフィ君は距離を詰めて戦いを開始する。
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シーデン(プロフ) - あかりさん、有難うございます、修正いたしました…。わぁ…恥ずかし…何故気づかなかったのか…。二度は無いよう、見直しを心がけます。ご指摘、誠に有難うございました。 (2017年6月10日 16時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これだと、武装色と見聞色はブルックが1番強い事になってます (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 正しくは、1<2<3の様に広がっている方が大きくなります (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すいません、不等号の向きが逆になってます！ (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 正実さん、ご指摘誠にありがとうございます。わたくしの注意不足です、申し訳ございません。ご指摘頂いたところは修正いたしました。 (2017年5月2日 17時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年4月12日 15時
