二百四十九話* ページ4
「あぶなっ」
「そこな娘よ、お主もなぜ斯様な場所へ？母国の戦士では……」
ルフィ君を狙ったハート型の銃弾が、私の方へ流れてくる。
勿論これに当たれば例に漏れず石化待ったなしなので、お風呂場の蒸気と同化して避ける。
しかしこうもやたらめったらぶっ放されたら、流れ弾に当たっちゃいそうで怖いな。一撃必殺にしちゃあ命中率高くない？
「おい、お前！さっきから何なんだよ！落ち着いて話聞けよ！」
自分のことを棚に上げさせたら天下一品。特大ブーメランをハンコックさんに投げつけるルフィ君。
「っは。下賤な輩の言葉等、聞くに堪えぬわ。妾を誰と心得る」
「噂に名高い蛇姫でしょ？ともかく、色々と話をさせてほしい。ルフィ君…この男も、勿論私も、貴女に仇なすものではないのです！」
蒸気モードを解除して、ハンコックさんのもとに傅くように私はする。
敵意も、反逆の意もないということをいち早く理解してもらいたい。
「喚くな、耳障りじゃ」
「ありゃ」
理解してもらいたいがための行動だったが、裏目に出てしまったようだ。急き過ぎたか、ハンコックさんの蹴られてしまった。
頭部と、右半身を残し私の体は罅割れた石膏像へと変貌してしまう。
「な！石になった！？」
ルフィ君が焦りの声を上げる。
これもしかして、私がいないほうがよかったのでは…？
「そう焦るな下種。この国に入った時点で、妾の素肌を見た時点で命は無くなったのじゃ」
「ふざけんな！Aを戻せ!」
変わらず口づけ銃を連射するハンコックさんに、ギアを使い一気に間合いを詰めるルフィ君。
このままだと私の戦闘の余波で体がばらばらになって、あだ名がキングジョーになっちゃうよ。
「っ、お前、その背中の」
「！！！おのれおのれおのれ！妾の忌み嫌う背中を見たな…！」
背中側に回って、ルフィ君がハンコックさんの肌に刻まれた紋章を目にしたとたん、ハンコックさんの表情が一段と険しいものになる。
いつものルフィ君なら、ハンコックさんともいい勝負ができるしたぶん勝てるんだろうけど、今は半分石の私をかばいながら戦っているので、防戦一方というか、戦いになってない。
「「姉様！」」
さらには、妹さん二人の乱入によって勝機は完全に潰えてしまった。
私の失態によって、ルフィ君もろとも海楼石の縄で縛られることになった。
そういえば、お寝んね中のアサギは石の影響を受けずまだ夢の中だ。
良かった、もうしばらく休んでていいからね。
―――
「蛇姫様っ！そ奴らをこの国に招き入れたのは私です！罰ならば私が…！」
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シーデン(プロフ) - あかりさん、有難うございます、修正いたしました…。わぁ…恥ずかし…何故気づかなかったのか…。二度は無いよう、見直しを心がけます。ご指摘、誠に有難うございました。 (2017年6月10日 16時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これだと、武装色と見聞色はブルックが1番強い事になってます (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 正しくは、1<2<3の様に広がっている方が大きくなります (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すいません、不等号の向きが逆になってます！ (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 正実さん、ご指摘誠にありがとうございます。わたくしの注意不足です、申し訳ございません。ご指摘頂いたところは修正いたしました。 (2017年5月2日 17時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年4月12日 15時
