二百六十六話* ページ21
おはようございます。
えぇ、えぇ。
目覚めましてございまして、あの地獄の苦しみから見事生還いたしましてございまして。
いやぁ、我がこと乍らよくも無事ですんだな。
喉元過ぎればッていうけど、今はその逆だ。
過ぎた今。それの辛さをようやく理解できた。
「っぷへぇーー!食った食ったぁ!復活!」
横で歯に詰まった肉片を指で穿っているルフィ君は、さっきも今も理解してないように見えるけど。
かくいう私も、そこまで事の重大さを理解しているわけではないのだけれど。
正直あの仮称神から自分の体の権利奪い取るのに必死で、毒だの周りだの、構っている暇はなかったからねぇー。
「いや、待ちなさいヴァナータ達……。治療を始めてからまだ半日よ?!麦わらボーイは全身にまで毒が侵食して、湯煙ガール……ヴァナタは内臓の中にまで毒で一杯だったのよ!?奇跡の度を越している……!」
とはイワンコフさんの談。
確か原作でも同じようなセリフがあったような…?
いかんなー、どうにも前の記憶ってやつがあやふやになりつつある。
今からこんな調子だったら二年後になるころには全部忘れてるんじゃないのかぁ?
閑話休題。
こうして見事復活劇を披露した私たちは、レベルシックスを目指し、驀進する。
***
「しかしぃ、まぁさかヴァナタがドラゴンの息子だったなんてねぇ……。めんたま飛び出るかと思ったわ」
「よく驚かれんだよなぁー、言わねぇほうがいいんだっけ?」
出生のカミングアウトを済まし、レベルシックスにたどり着く。
そのおかげで不動を誓っていたイワンコフさんが動き出し、彼の部下のオカマ達も仲間に加わったのだ。
今ボンちゃんはオカマさんたちに運ばれている。理由は原作と同様、無理のし過ぎだ。
「クハハハ、久しぶりじゃねぇか……。」
静かな地獄の底に、ウィスパーボイス。
数ある牢獄の中の一つで、クロコダイルが静かに嗤う。
「クロコ……ダイル!」
「お前らの目的は火拳だろう?つい数時間前事だ」
もったいつけるような物言いに、イワンコフさんが食い掛る。
あぁ、そうだ。この二人なんか因縁があるだってね。
んーと何だったか。うん、忘れた!
「はっきり言いなクロコボーイ。つまり、もう火拳のエースはここにはいないということなのかしら?」
「ッち。なんて化け物連れてやがる、趣味の悪い」
「答えな」
「ふん。予想の通りだ、マゼランが脚を引き摺って連れ出していった。もう軍艦で海の上だろうよ」
「なっ!じゃあ急がねぇと!!」
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シーデン(プロフ) - あかりさん、有難うございます、修正いたしました…。わぁ…恥ずかし…何故気づかなかったのか…。二度は無いよう、見直しを心がけます。ご指摘、誠に有難うございました。 (2017年6月10日 16時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これだと、武装色と見聞色はブルックが1番強い事になってます (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 正しくは、1<2<3の様に広がっている方が大きくなります (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すいません、不等号の向きが逆になってます! (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 正実さん、ご指摘誠にありがとうございます。わたくしの注意不足です、申し訳ございません。ご指摘頂いたところは修正いたしました。 (2017年5月2日 17時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シーデン | 作成日時:2017年4月12日 15時