二百四十八話* ページ3
「たぶん、力になってくれると思う。蛇姫様は寛大なお方だから」
「そうか。なら話ははえぇ！いっくぞぉぅ！！」
「っておい、蛇姫様は今っ！」
マーガレットちゃんの話を最後まで聞かずに、ゴムゴムの力で天守閣の方へ飛んでいくルフィ君。
ったくほんとさぁ、ヒトの話聞けよぉー。
「ごめんねマーガレットちゃん、後でお礼はするから」
「あぁ、別にいいよ。それよりも、今は蛇姫様はいないんだ。それに、あんな形で城に入り込んだとなれば……いくら姫様とはいえ、逆鱗に触れるかもしれない。控えめに言ってまずい状況だぞ」
彼女から現況報告を受け、私は額に手をやった。
そういやそうでしたねぇ、いろいろあって忘れてたわ。
ってーことはだ、急がねぇとやばくないかぁ？！
「ありがと、ごめん。今はあの阿呆追っかけるよ、なんかもう、色々ごめんね！」
そう言い残し、私はルフィ君の後を追い、天守閣を目指す。
―――
「あっれぇ、天辺じゃねぇなここ。」
「全く反省の色が見えないなこの阿呆」
私の拳骨を喰らい、たんこぶを作っているルフィ君が、お風呂場でつぶやく。
天辺に直通でたどり着いてくれてたらまだましだったのに、なぁんで中途半端なとこに落ちるかなぁ…！
「いやぁ、あっはっは！」
「―下卑だ声が聞こえると思うたら、ぬしら何奴じゃ。此処が妾の湯浴み場と知っての狼藉か」
ルフィ君が笑ってごまかそうとしていると、真後ろの厳重そうな扉が開かれる。
そこから現れたのは、太陽にも負けぬ輝きを放つ絶世の美女、ボア・ハンコックその人であった。
「ん、お前がハンモックとかいうやつか？ちょうどよかった！頼みがあるんだよ！」
「ふん、下種な男め、その汚らしい口を早急に閉じよ。不愉快でならん。妾の玉体を目にしたのだ、生きて此処を出れると思うな。メロメロ…甘風！！」
軽蔑しきった目をこちらに向けて、半透明なビームを放つハンコックさん。
私はこのビームに当たるわけにはいかないんだよねー、だって普通…ねぇ？
そりゃ石になっちゃうってものだよ。
「のろのろビームか！？やべぇっ！」
「……避けたのか。おのれ小癪な。せめて早く間抜けな石像と成り果てよっ！」
しかし、それはルフィ君には通じない。
欲がお宝と食に振りきってるからねこの人。
「…？」
不思議そうな表情を浮かべるけど、その顔したいのはこっちなんだよなぁ。
いったい何者なのお前。
「…妾の能力が効かぬ？！いや、何かしらの力で無効化…？小馬鹿にしおって…万死に値するッ！！」
銃声がお風呂場に響く。
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シーデン(プロフ) - あかりさん、有難うございます、修正いたしました…。わぁ…恥ずかし…何故気づかなかったのか…。二度は無いよう、見直しを心がけます。ご指摘、誠に有難うございました。 (2017年6月10日 16時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - これだと、武装色と見聞色はブルックが1番強い事になってます (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 正しくは、1<2<3の様に広がっている方が大きくなります (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すいません、不等号の向きが逆になってます！ (2017年6月10日 16時) (レス) id: 52ddd1b5fc (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 正実さん、ご指摘誠にありがとうございます。わたくしの注意不足です、申し訳ございません。ご指摘頂いたところは修正いたしました。 (2017年5月2日 17時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年4月12日 15時
