【ONE PIECE】麦わらとのんき女の航海日誌その4 (ページ5)

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百五十二話* ページ5

今はワイパーさんや、腹貫かれたルフィ君をチョッパー先生が見ている状況だ。

「…今再び、感謝を。青海人」
「へへへ、どうってことねぇさ！」

処置を受けながら、ワイパーさんとガンさんが私達に頭を下げてくる。
おぉう、そんなことしちゃったら…何しでかすかわかんないぞォ？

「よし！これで終わりだ。しばらくは安静にしろよ？動いたらまた骨が折れちゃうからな」

私が悪巧みを練っている最中、チョッパーが治療を終え立ち上がる。

「ガンフォール、『鐘』は俺達シャンドラの戦士が鳴らさなくてはならない。いいな」
「無論である。だが、私とて使命はある。同行することだけは許してくれぬか？」

チョッパーのいうこと全く聞いてないなこの人たち。
ガンさんはともかくワイパーさん、アンタはあと一歩で重体だというのに。

「はーい、ここより通行止めでーす。」
「貴様…！青海人‼‼」

私が両手を広げ、森へと続く道を閉ざす。

「貴方の気持ちなら十分に解った。だけどさ、なんか勘違いしてない？私達は海賊なんだぜ？」
「…貴様ァァ！！！」

おお怖い怖い、話は最後まで聞いてくりゃれ…。
こーゆー時あの神(笑)の能力便利だよなぁ…。

「若者よ、空島を救いし若者よ。御主達いうことはもっともである！だが！」
「ジュララ！！」

ガンさんの言葉を遮るように茂みから蟒蛇が出てくる。
最初は私たちに警戒心丸出しだった蟒蛇ノラだが、話している内に私たちに対する敵意は完全に消えたみたい。

何か私に対してすんごい懐いてるんだよなぁ。
特にちっちゃこい方。

閑話休題ってことでいい感じに話が途切れたね、なら今のうちに話しちゃおうか。

「ガンさんもワイパーさんもよぉく聞いておくれ？」

勿論、ワイパーさんもガンさんも置いてく気は無い。
要はついてきていいけど、介護させろってことだ。

…移動中…

いやぁ、二人とも快くわたしの条件を飲んでくれたよ。
因みに、先程目覚めたサンジやウソップ君も一緒についている。

「これが『シャンドラの灯』！」

みんなが感嘆を述べる。
そりゃあこんなでっかい黄金の鐘が目の前にあるんだぜ？
神々しさすら感じるってものサ。

「よしっ！！ゴムゴムの！ピストル！」

あぁぁ！！またルフィ君はもう！！
勝手に動くなっちゅうに！

ルフィ君の自由パンチで、黄金の鐘が揺れ、その音色を響かせる。

「綺麗な音色ね」
「そーだねぇー」

澄んだ水のような音色は、人々の耳に届き、その心を癒していった。